2013 Fiscal Year Research-status Report
低酸素が心臓形態形成期の胎児心血行動態に及ぼす影響について
Project/Area Number |
25461650
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
桃井 伸緒 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10285033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 良倫 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (30509469)
金井 祐二 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (60448628)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 胎児医学 / 低酸素 / 心血行動態 |
Research Abstract |
本研究では、心臓形態形成期にあたる妊娠初期の胎児が低酸素に対して示す心血行動態を、小動物用超音波高感度イメーシジングシステムを用いてマウス母体内で観察する。妊娠初期の胎児が低酸素に対して示す心血行動態を明らかにすることに加え、これまで胎児の低酸素と関連づけられてきた薬剤を母体投与し、実際の心血行動態に与える影響を明らかにする。福島県立医科大学動物実験委員会に動物実験計画書を提出し、審査にて承認を得た後に、実験準備を行った。本実験では、小動物用超音波高感度イメーシジングシステムを用いて胎児心血行動態を観察するが、手技が難しいため、これまで使用経験のない動物実験実施者に対して手技の伝達を行った。また、胎児・胎盤・子宮の酸素分布については、低酸素マーカー pimonidazole hydrochloride (HypoxyprobeTM-1)を静脈内投与して、確認することを予定しており、この薬剤の調整を行い、実際にマウスに投与して酸素分布を染色できるかどうかの確認を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
他の研究者に対して手技の伝達を必要とし、また、低酸素マーカー pimonidazole hydrochloride (HypoxyprobeTM-1)の薬剤調製と、投与後の染色について確認中であり、動物に対する低酸素負荷まで至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
低酸素マーカー pimonidazole hydrochloride (HypoxyprobeTM-1)の調整と染色に問題ないことが確認できたら、母胎低酸素、カフェインおよびアデノシン受容体拮抗薬について、胎生日齢11.5胎仔を用いて、低酸素の分布をコントロールと比較して評価する。その後、胎児を低酸素状態にすることがin vitroで証明されてきた薬剤(抗不整脈薬 のニフェカラント、抗てんかん薬のフェニトイン・フェノバルビタール)について、小動物用超音波高感度イメーシジングシステムと低酸素マーカーと用いて評価する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は、倫理委員会の承認を待っての実験開始となり、また、低酸素マーカー pimonidazole hydrochloride (HypoxyprobeTM-1)の調整を行っている段階にあり、動物に対する低酸素負荷まで至っていないため、動物にかかる使用がなかったため。 動物実験の開始に伴い、多くの動物および麻酔用ガスの購入費用が見込まれる。今年度の遅れについては、実験日数を増加させることを予定している。
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