2015 Fiscal Year Annual Research Report
I型コラーゲン転写活性化因子(COLF2)の精製とcDNAクローニング
Project/Area Number |
25461675
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
籏持 淳 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90172923)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | I型コラーゲン / 遺伝子プロモーター / 転写 / 欠失解析 / DNA結合因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
まずヒトα1鎖I型コラーゲン遺伝子(COL1A1)プロモーター領域の欠失解析を施行し, 続いて転写増強領域に対してDNA結合因子の解析を行った. ルシフェラーゼアッセイをヒト真皮由来線維芽細胞とヒトCOL1A1プロモーター遺伝子をルシフェラーゼ遺伝子に融合したDNAを用いて行った. COL1A1遺伝子はヒトCOL1A1プロモーターの-2.3キロ塩基対(bp)から+42bpを基本とし, COL1A1プロモーターを上流側より徐々に欠失させた変異体を作成し用いた.その結果, -402bpまでの欠失ではほぼ同レベルであった活性が -332bpまでの欠失で著しく低下し, この間に転写増強領域があると考えられた. -402bpから-332bpまでのDNA断片を放射性ラベルし, 線維芽細胞の核抽出液を用いてゲルシフトアッセイを行ったところ蛋白の結合を示唆するバンドが認められた. 置換変異を加えたDNA断片による競合アッセイにより蛋白は-386bp ~ -371bpの領域に結合することが判明した. ヒトα1鎖Ⅰ型コラーゲン遺伝子(COL1A1)プロモーター領域の-386bp ~ -371bpはCTTCCACCTTTGGAAGの回転対称形を示す興味深いシークエンス部位である. ルシフェラーゼアッセイで, その部に置換変異を加えたコンストラクトでは活性の減少がみられ, 同領域がCOL1A1の転写増強に関与している可能性が示唆された.予備実験としてヒト真皮由来線維芽細胞より抽出した核蛋白とこのヒトCOL1A1の-386bp ~ -371bpの合成DNAを用いたカラムを作成し, DNAアフィニティークロマトグラフィーを数回行い, 核蛋白が精製されることを確認できた.
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[Presentation] 血管型エーラスダンロス症候群 (vEDS) の2例2016
Author(s)
岡本麻希, 嶋岡弥生, 林 周次郎, 齋藤友紀, 權守 隆, 藤平尚弘, 小田佐智子, 濱崎洋一郎, 籏持 淳 , 中山健太朗, 都丸倫代, 亀田正裕, 種市 洋,難波克成
Organizer
日本皮膚科学会 栃木地方会
Place of Presentation
ホテルマイステイズ宇都宮
Year and Date
2016-03-05