2014 Fiscal Year Research-status Report
乾癬に関わるランゲルハンス細胞の役割:モデルマウスを用いた解析
Project/Area Number |
25461700
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
山本 真有子 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (20423478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 喜美子 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (20403892)
中島 英貴 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (70314995)
佐野 栄紀 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (80273621)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 尋常性乾癬 / ランゲルハンス細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
乾癬モデルマウスK5.Stat3Cマウスは、TPA外用により乾癬様皮疹が誘導される。K5.Stat3CとランゲリンDTRノックインマウス(langerin-eGFP-DTR)を交配したK5.Stat3C:langerin-eGFP-DTRマウスにおいて、TPA外用による乾癬様皮疹の誘導は、ジフテリア毒素投与によりランゲリン陽性細胞を消失させると完全に抑制されることを昨年度の実験で確認した。本年度は、乾癬様皮疹の誘導には、表皮内と真皮内、どちらのランゲリン陽性細胞の存在が必要なのかを検討するため、ジフテリア毒素投与により消失したランゲリン陽性細胞が、どのタイミングで回復してくるのかを検討した。ジフテリア毒素を腹腔内投与すると、表皮および真皮内のランゲリン陽性細胞は一過性に消失した。14日後には真皮内のランゲリン陽性細胞はほぼ回復したが、表皮内のランゲリン陽性細胞は消失したままであった。21日後には表皮内のランゲリン陽性細胞も回復した。以上より、ジフテリア毒素投与14日後に、真皮内のランゲリン陽性細胞のみ存在している状態となることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ランゲルハンス細胞の乾癬様皮疹形成への関わりを明らかにするという本研究の目的を果たすための基本的データを出すことができたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
ジフテリアトキシン投与後14日の真皮内ランゲリン陽性細胞のみ存在する状態のマウスにTPAを外用して、乾癬様皮疹が誘導されるか否かを検討し、乾癬様皮疹誘導に真皮内ランゲリン陽性細胞が必須であるかどうかを明らかにしたい。
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