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2013 Fiscal Year Research-status Report

血清メタボローム解析による自閉症脂肪酸代謝異常の解明と診断マーカーの確立

Research Project

Project/Area Number 25461762
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

高貝 就  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (10447807)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松崎 秀夫  福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (00334970)
土屋 賢治  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (20362189)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords自閉症 / メタボローム / 早期診断 / 脂質代謝
Research Abstract

自閉症児童の血中脂質VLDL分画は定型発達児童に比べて低下している。この所見に関連の深い代謝産物を特定する目的で、新たに収集した自閉症児群・定型発達児群各30例の末梢血血清を対象にメタボローム解析を行った。CE/LC-TOFMS解析で血中の標的代謝産物1200種を測定したところ、まず258種が検出され、うち83種で自閉症児群に有意な変化が認められた。代謝産物と中性脂肪VLDL分画との相関を調べたところ、脂質の分解を示唆する代謝物質20種の濃度が有意に相関していた。これらはROC解析によって新たな自閉症判定のマーカー候補としても有望と期待された。また、この結果から自閉症者の末梢血中ではVLDL脂質の特異的な分解が生じていると推定された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

小学校の学童(6~11歳)の検体30例ずつを対象に末梢血血清のメタボローム解析による代謝産物の特定が予定通り行われ、結果が得られた点は順調な進展と言える。ただ、小学校就学前の検体についても自閉症群特異的な代謝産物の特定を進める予定であったが、6歳未満の自閉症児童の血液検体は初年度の期間内に十分集められず、次年度に持ち越しとなった。

Strategy for Future Research Activity

6歳未満の自閉症児童の血液検体の採集を進める。
また、今回の研究で特定できた代謝産物について、臍帯血出生コホートによる脂質・代謝産物の追跡を行い、測定した臍帯血血清の脂質所見・脂質関連代謝産物が自閉症の超早期診断 (出生時診断) マーカーとして有用となるかどうかを検証する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初の実験計画に沿って、自閉症早期診断に資する血中代謝産物の特定を進める。
①浜松市内の児童精神科外来を訪れる6歳未満の自閉症児童を対象に血清を収集する。対照となる定型発達児童の血清も公募で収集を進める。②臍帯血血清の脂質解析:収集した臍帯血血清全例についてHPLC・GC-MSで脂質プロファイルを測定する。③臍帯血血清のメタボローム解析:収集した臍帯血血清全例についてCE-TOFMSによるメタボローム解析を施行し、平成25年度に特定した代謝産物の濃度を測定する。④臍帯血出生コホートによる脂質・代謝産物の追跡:測定した臍帯血血清の脂質所見・脂質関連代謝産物が自閉症の出生時診断マーカーとして有用となるかどうか、コホートで登録児童の発達の動向を追跡のうえ、脂質所見・脂質関連代謝産物の敏感度、特異度、陽性結果予測値を評価して、発症予測性の精度等を確認する。また、マーカー陽性児で、自閉症の確定診断が付く前の種々の行動特性を精査し、マーカー固有の初期表現型の特定も行う。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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