2014 Fiscal Year Research-status Report
血清メタボローム解析による自閉症脂肪酸代謝異常の解明と診断マーカーの確立
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25461762
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
高貝 就 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (10447807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 秀夫 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (00334970)
土屋 賢治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (20362189)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自閉症 / メタボローム / 早期診断 / 脂質代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に不十分であった6歳未満の血液検体収集に全力を挙げ、34例の定型発達児童検体と22例の自閉症児童検体を入手した。現在この検体の脂質濃度測定を行っている。同時に、新たに定型発達・自閉症の小学生の血液検体を計50例以上収集して、昨年度の質量分析データのreplicationを行った。その結果、自閉症者検体で脂肪酸濃度の低下の再現が認められた。一方、臍帯血の脂質濃度とその後の児の発達を追跡照合したところ、出生の段階の血中VLDL脂質から自閉症発症を予測することはできなかった。このため自閉症特異的に有意差を認めたメタボロームの臍帯血中濃度解析は行われなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に十分集められなかった6歳未満の血液検体を収集することができた点は順調な進展と言えるものの、リソースの確保に時間がかかりすぎて解析の遅れは取り戻せなかった。最終年度である今年度中には解析をさらに進めて論文投稿までこぎつけたい。
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Strategy for Future Research Activity |
検体は十分に集まったので、予定通り解析を進める。この検体の解析結果をもとに自閉症検体で有意な変化を持つ分子を同定し、VLDL脂質の分解が自閉症者で生じるメカニズムを追究する。
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Causes of Carryover |
予定していた血液検体の収集が遅れ、年度内の十分な解析までに至らなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
収集した血液検体のメタボローム解析を進め、年度内に論文化を目指す。
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Research Products
(2 results)