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2013 Fiscal Year Research-status Report

病的賭博の神経学的および遺伝学的基盤の研究

Research Project

Project/Area Number 25461764
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

挾間 雅章  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30360621)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords病的賭博 / 脳画像 / 遺伝子多型 / ドーパミン / MRI
Research Abstract

昨年度までに当研究室で既に募集していた対象者と、平成25年度に治療施設から募集した対象者を合わせて、被験者数は病的賭博患者40名、健常対照者42名となった。
各被験者に対し、病的賭博の重症度を表すSouth Oaks Gambling Scale(SOGS)、賭博への渇望の程度を表すGambling craving scale等の心理学的検査を行った。続いて、大学設置のMRI装置にてT1強調3D画像、拡散テンソル画像、および報酬課題を用いた脳機能画像の撮影を行った。また、病的賭博の遺伝学的要因を検討するにあたり、その神経基盤として報酬に対する感受性の障害が指摘されていることから、報酬系の重要な構成要素であるドーパミンに注目した。ドーパミンの受容体や分解代謝に関与する遺伝子を取り上げ、中でも先行研究などで病的賭博や他の依存症との関連が示唆されている5つの一塩基多型について、滋賀県立成人病センターにて解析を行った。
その上で、一塩基多型における特定のアレルの有無が病的賭博に与える影響を検討した。まず、病的賭博の有無と特定のアレルの影響を検討したが、健常対照群と病的賭博群の間に有意な差は見られなかった。また、病的賭博群においてその重症度や渇望の程度と特定のアレルの有無との関連を解析したが、両者の間に相関は見られなかった。
続いて、前述のMRI撮影で得られた大脳皮質体積や白質の統合性と特定のアレルの有無との関連を検討し、これについては現在解析を行っている

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

医療機関に繋がることが少なくリクルートの難しい病的賭博患者群、及び健常対象群の画像・遺伝子・心理検査データを順調に収集出来ている。また予備的な解析も行っている。

Strategy for Future Research Activity

さらなるデータを収集し、現在解析中のドーパミン遺伝子に加えて、その他の遺伝子と脳構造、臨床的特徴との関連について明らかにしていく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

これまでに構築してきたデータベースを利用していること、年度途中よりMRI装置が故障したことにより新たな被験者リクルートが伸び悩んだため繰越金が生じた。
引き続き実験を進めて行くにあたり被験者のリクルートや遺伝子検査キットに費用がかかり、高度な解析を可能とする解析用コンピュータ及び周辺機器が必要となるため購入する。また、MRI装置の保守・維持及び周辺消耗品にかかる費用に充当する。そして国内外の学会にて情報収集を行い、得られた成果を順次発表していく。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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