2014 Fiscal Year Research-status Report
コネクティビティ解析による自閉症スペクトラム障害患者の脳内ネットワーク病態の解明
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25461769
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石井 良平 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40372619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 真生 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60362711)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コネクティビティ解析 / 自閉症スペクトラム障害 / 脳波 / 脳磁図 / 周波数解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
成人のASD患者群と健常者群に対して行う神経生理学的検査として、安静閉眼時と社会性認知課題施行時の脳波、脳磁図の測定を行い、このデータを元に最適な解析手法の開発を進めてきた。脳波、脳磁図データを用いて、独立成分分析(independent component analysis:ICA)法を用いて、瞬目や筋電図などのアーティファクト成分を取り除いた後、各周波数成分ごとの時間周波数解析や、sLORETA法による電流源密度分布解析、コネクティビティ解析などを行ってきた。これらの結果を患者群と健常者群で群間比較を行い、他の臨床検査や認知機能検査結果との関連も解析していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データに対する最適な解析手法の開発を進めてきた。脳波、脳磁図データを用いて、独立成分分析(independent component analysis:ICA)法を用いて、瞬目や筋電図などのアーティファクト成分を取り除いた後、各周波数成分ごとの時間周波数解析や、sLORETA法による電流源密度分布解析、コネクティビティ解析などを行ってきた。これらの結果を患者群と健常者群で群間比較を行い、他の臨床検査や認知機能検査結果との関連も解析していく。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度と同様に行い、対象数を増やしていく。臨床検査、認知機能検査、脳波・脳磁図の解析法で新たに有望な方法があれば、研究項目として追加していく予定である。とくに、近年注目されているICAを用いたデフォルトモードネットワーク解析を、脳波・脳磁図の測定データに応用し、脳部位間での相関を解析することにより、患者群における脳内情報処理の以上を脳内神経回路の時空間パターンとして明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
進抄に合わせて必要な文だけ研究費を執行したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初目論通りに次年度の研究をすすめるなかで研究費を執行していく。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Frontal midline theta rhythm and gamma power changes during focused attention on mental calculation: an MEG beamformer analysis.2014
Author(s)
Ishii R, Canuet L, Ishihara T, Aoki Y, Ikeda S, Hata M, Katsimichas T, Gunji A, Takahashi H, Nakahachi T, Iwase M, Takeda M.
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Journal Title
Front Hum Neurosci
Volume: 8
Pages: 406
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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