2016 Fiscal Year Annual Research Report
Widespread abnormalities in white matter integrity and their relationship with duration of illness in temporal lobe epilepsy
Project/Area Number |
25461779
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
辻 富基美 和歌山県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10347586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小瀬 朝海 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10405425) [Withdrawn]
高橋 隼 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10508021)
金桶 吉起 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20280589)
西林 宏起 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30372866)
篠崎 和弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40215984)
鵜飼 聡 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80324763)
山本 眞弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80423937)
坂本 友香 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90423938)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 側頭葉てんかん / 拡散テンソル / 罹病期間 |
Outline of Annual Research Achievements |
側頭葉てんかん(TLE)でのnetwork inhibition hypothesisに基づくネットワーク、特に視床の外側腹側核と海馬の神経連絡の変化の相関を特定し、抗てんかん薬の発作抑制の予測が本研究の目的である。本年度は、特に、神経連絡の変化の相関を全脳探索解析法のTBSS(tract-based spatial statistics)による全脳の白質領域とTract-Specific Analysis (TSA)による脳梁白質各領域の測定を用いて、結果を発表した。 2016年11月12日第20回日本精神保健・予防学会学術集会にて「側頭葉てんかんにおけるTract-Based Spatial Statistics (TBSS) による拡散テンソル画像の検討」にてTLE群にて両半球での辺縁系領域、側頭葉領域とそれに接続する白質領域だけでなく、遠隔の白質領域においてFA値の低下、MD値の上昇、RD値の上昇が認められた。罹病期間と全脳の平均FA値は有意な負の相関、全脳の平均MD値、RD値にはそれぞれ有意な正の相関を示した。 2017年1月21日第46回大阪てんかん研究会にて「側頭葉てんかんにおける脳梁でのTSA, TBSSによる拡散テンソル画像の検討」にてTSAではTLE群と健常群で脳梁7領域のDTI指標に有意な差はなかった。その一方で、TBSSではTLE群は健常群に比べて大部分の脳梁においてFA値が有意に低下し、MD値、RD値が有意に高かった。TLEにおける脳梁の白質線維の慢性期にみられる障害が全脳梁に存在する可能性がある。これらはそれぞれ、学会誌への論文投稿を予定している。 側頭葉てんかんのある群は白質の異常が側頭葉領域とそれに接続する白質領域だけでなく、遠隔の領域にも広がっており、罹病期間との相関もみられることから、繰り返す発作による白質障害の可能性が示唆されていた。
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Research Products
(3 results)