2013 Fiscal Year Research-status Report
子どもの心的外傷関連障害治療プログラムの多機関における有用性検証
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25461796
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hyogo Earthquake Memorial 21st Century Research Institute |
Principal Investigator |
亀岡 智美 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, こころのケアセンター, 副センター長 (90512294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛鳥井 望 公益財団法人東京都医学総合研究所, その他部局等, 副所長 (30250210)
元村 直靖 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (80190974)
田中 究 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20273790)
岩切 昌宏 大阪教育大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (50283841)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | TF-CBT / 子どものトラウマ / 認知行動療法 / PTSD |
Research Abstract |
研究協力機関において、TF-CBTが適切に実施できる体制を構築した。すなわち、研究協力機関においてTF-CBTを実施する際には、研究責任者が治療進行中に継続的な助言をし、TF-CBTが適切に終了できるようサポート体制を構築した。その上で、米国のプログラム開発者らの支援により、TF-CBT終了症例については、米国のTF-CBT公式トレーナーから忠実度チェックを受けることができる体制を整えた。昨年度は5例のTF-CBT終了症例をWeb会議に提出し、いずれも高い質のTF-CBTプログラムを提供できているとの評価を得た。 研究協力機関のうち、最も技術習得が進んでいる兵庫県こころのケアセンター附属診療所と被害者支援都民センターで、ランダム化比較試験を開始することとし、共通のプロトコルと実施手順の作成、ケース管理のための台帳の整備などを行った。また、ベースラインアセスメントで使用する半構造化面接K-SADSについて、評価者トレーニングを実施した。上記2機関では、独立した評価者が、同一症例3例をそれぞれが評価し、その一致度を高めるための調整をした。さらに、ランダム割付を実施するために、独立した割付管理者を設定した。 以上のような準備をした後に、大学病院医療情報ネットワーク臨床試験登録システム(UMIN-CTR)に登録をした(UMIN000010699)上で、介入群とTAU(treatment as usual)群でランダム化比較試験を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに3例が登録され全過程を終了した。現在1例が進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究デザインにしたがって、対象を集めサンプル数を増やしていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は研究開始初年度であったため、情報の共有や研究準備に時間がかかり、当初予定の支出がなされないことがあった。 研究協力機関においても、研究開始の準備が徐々に整いつつある。研究2年目は、研究機関への予算配分割合を見直し、支出の多い機関に重点的に配分する予定である。
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Research Products
(8 results)