2015 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚センチネルリンパ節の核医学的検出における新たな評価法とリンパ解剖マップ作成
Project/Area Number |
25461798
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
三浦 弘行 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10271826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 高英 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (20333718)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 皮膚悪性腫瘍 / センチネルリンパ節 / シンチグラフィー / 動態像 / 時間放射能曲線 |
Outline of Annual Research Achievements |
皮膚悪性腫瘍に対するセンチネルリンパ節の核医学的検出に「おいて、シンチグラフィーでリンパ節と思われる陽性集積が指摘されながら実際の生検でリンパ節が検出されないことがあるため、動態像の時間放射能曲線が判定に有用かどうかを検討した。2名の診断胃による読影実験による解析を行った。上肢例ではリンパ節と確認されたカーブは①漸増または②上昇その後頭打ちとなったがリンパ管のカーブは変動していた。下肢例でもそのような場合が多いが、必ずしもそうならない例があり、上肢例に比してリンパ流が豊富だったり、複数のリンパ流が重なったりする影響があると考えられた。問題点を考慮すれば、シンチグラフィー動態像の時間放射能曲線の解析がセンチネルリンパ節解析に寄与すると考えられた。このような解析を頭頚部、体幹部まで含めて行おうとしたが、薬剤注入部位から流出する線条やリンパ節が多く、頭頚部に関しては形態的な複雑さもあり、本年度内に終えることが出来なかった。これらに関する報告は、日本核医学会北日本地方会、SNNS研究会などで発表した他、臨床放射線(学術誌)にても発表し、現在英文論文も執筆中である。 なお、上記においてリンパ節かリンパ管内の放射性薬剤停滞かの鑑別にマッサージが有用かどうかも検討対象に挙げていたが、生理的ではないリンパ流が描出される可能性があること、本来生検不良なリンパ節も生検されてしまう可能性があることを考慮し、中断した。 皮膚リンパ節マッピングは、下肢例を既に英文誌に発表しているが、その他の部位もだいぶ症例が増えたため、まとめを進めている。リンパ流注関係の興味深い知見も得られつつある。 以前検討し、中断していたセンチネルリンパ節シンチグラフィーのSPECT/CT 融合像の冠状断像と、正面プラナー像との融合画像作成は、再現性のあるマーカーがないなどの問題で、完了することが出来なかった。
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Research Products
(3 results)