2014 Fiscal Year Research-status Report
デジタルマンモグラフィソフトコピー標準化に関する研究
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25461799
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石橋 忠司 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40151401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 経康 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30282023)
森 菜緒子 東北大学, 大学病院, 助教 (90535064)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Digital mammography / Soft copy imaging |
Outline of Annual Research Achievements |
日本人女性がん発症率に第一位は乳がんであり、早期発見、早期治療が望まれる。欧米ではマンモグラフィ検診導入によって生命予後の改善が証明され、我が国でも40歳以上の女性にマンモグラフィ併用検診が導入された。その効果が期待されているところである。マンモグラフィ撮影、診断方法は、フィルム・スクリーン法のアナログ画像からデジタルマンモグラフィ撮影のモニタ診断法へと移行しつつあり、病院での精密検査機関ではフィルムレスシステムへ移行しつつある。検診の画像もアナログフィルムの診断からモニタ診断へ移行することで、効率的、高精度の検診が期待されている。しかし、日本の乳がん検診ではさまざまな医療機関で撮影された写真を集めて、集中的に読影する方式がとられている。そのために、パネルの大きさ、解像度、奥行きデータの違い、画像処理古や表示法の差異があり、モニタ読影を阻んでいる。また、日本人の乳腺は欧米人と異なり、高濃度乳腺群が多いことなどもモニタ診断への移行が遅れの原因とされている。そこで、我々は撮影装置に依存しないモニタ診断の標準化システムの開発を目指すこととした。まず、平成25年度には、研究に協力していただける複数施設で研究計画、画像取得に関して倫理委員会承認後、日本人の正常人、病理結果の得られたがん症例のそれぞれ300例のデジタルマンモグラフィデータベースを作成した。平成26年度にはこのデータのヒストグラム解析を行い、撮影装置に依存しない標準化表示法を提案することができた。さらに保有するDICOM対応デジタルマンモグラフィビューアソフトをメーカーと共同で改良し、開発ソフトを開発することができた。このソフトはまだ実販売であり、次年度での実証実験後、改良する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベースの解析と対応ソフト開発に時間を要したが、おおむね順調に研究は進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究は、開発ソフトの妥当性を検証するために、収集した、臨床のデジタルマンモグラフィを画像表示し、読影実験を試行して客観的なデータ収集を行う。さらにこの成果を国内外の学会にて発表し、国際誌に論文投稿するよていである。 さらに、協力が得られれば、他施設で使用いただき、評価を改良に反映したい。
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Causes of Carryover |
研究成果、情報収集に国際学会出張を予定していたが、研究成果の取り纏めが遅れたため、次年度発表予定として繰り越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度に成果を取り纏める予定であり、そのための経費として使用する予定である。
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