2015 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルマンモグラフィソフトコピー標準化に関する研究
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25461799
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石橋 忠司 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40151401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 経康 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30282023)
森 菜緒子 東北大学, 大学病院, 助教 (90535064)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 乳房画像診断 / デジタルマンモグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
デジタルマンモグラフィはモダリティメーカごとに検出画像領域の大きさ、データ収集のピクセルサイズ、データの奥行きが異なり、また画像表示もそれぞれ画像処理法が異なる。市区町村の検診では多くの医療機関が参加するために、さまざまなメーカの装置で撮影される。その画像のデータの取得法も異なることから、標準表示法はなく、画像処理もそれぞれ異なる。標準的な画像処理が行われず、互換性のないことからモニタ読影(ソフトコピー)の導入が遅れている。そこで、ソフトコピー普及のために、医用モニタの精度管理普及のためにも、標準化ビューア搭載のワークステーションの開発を行ってきた。我々が開発しているソフトは、デジタルマンモグラフィをヒストグラム解析し、その画像に最適な中心濃度やガンマ曲線、空間周波数強調を決定する画像表示補助機能を開発した。この標準化画像表示ソフトを試作の読影ワークステーションに組み入れることが出来た。このワークステーションを用いて、倫理委員会の承認の得られた関連病院施設から得た臨床画像を用いて画像評価を行った。装置メーカに影響されることなく写真濃度、エンハンス処理が行われることを確認し、乳腺濃度に依存しない表示が可能であったと判定できた。さらに、乳房量測定ソフトも開発を進めており、同時進行のCADソフトでの良好な石灰化検出能を確認できた。このソフトは今後、多くの臨床例を用いた前向き学習によって、さらなる検出率向上を目指す予定である。
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