2014 Fiscal Year Research-status Report
スピンエコーBOLD法による脳のコネクティビティ計測に基づく認知機能測定法の開発
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25461817
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
麻生 俊彦 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50397543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦山 慎一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10270729)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 機能的MRI / 脳神経疾患 / 神経科学 / 脳内ネットワーク / 核磁気共鳴画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は次のステージを実施した。 1)引き続き、fMRIによって脳の認知機能を定量する方法を開発するため、認知機能が変動する疾患である正常圧水頭症を主な対象としてデータ収集を行った。3点で観察できた症例、また手術治療へ進んだ症例が少ないためこれを継続する。 2)同じ症例や健常者に対して繰り返しデータを取得し、再現性を調べたところ、fMRIの原理的に避けられないことではあるが、脳血流に異常があるとその成分が混入し認知機能の変化をマスクしてしまうことがわかった。そこで近年提案されている、静脈の信号を利用して脳血流を評価する手法(タイムラグマッピング)を試みた。これによってまず血流状態を検出し、その成分を除去することで、よりよく神経活動を反映した機能的結合性MRIが実現する可能性がある。 3)このため、血流に異常を持つ症例を集める必要が生じた。関係各科の協力のもと、内頚動脈などの主要血管が閉塞・狭窄した症例でデータを収集し、解析を行った。これによって、SPECTなどの手法で計測した脳血流マップに近いものを得る手法を開発し、論文作成準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
正常圧水頭症の症例は現在11例をフォローしているが、症例数およびタイムポイントの数が予定に達しない。また、タップテストの結果が良く手術治療へと進む症例が少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
正常圧水頭症の症例は引き続き集めるが、脳血流をデータから取り除く手法の開発も必須となったため、この確立のために脳血管障害の症例データも集めていく。
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Research Products
(5 results)