2013 Fiscal Year Research-status Report
MRI等方性ボクセルT2強調画像による高齢者へのエストロゲンの影響の解析
Project/Area Number |
25461846
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
小澤 栄人 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (90255109)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | MRI / ホルモン産生卵巣腫瘍 / 閉経 / エストロゲン / 等方ボクセル |
Research Abstract |
今回の3テスラMRIのT2強調画像の等方性ボクセルの画像を用いてホルモン産生腫瘍の診断を正確に評価を行うということを目的としている。今回の研究は、正常者および患者を比較していくことである。撮像方法は、従来当病院で撮像されていた脂肪抑制を使わないT2強調画像の等方性ボクセルの画像を使用し撮像する計画であったが、脂肪抑制法の撮像でartifactの少ない画像を撮像可能であることがわかり、より良好な画像でのデータ収集の道筋を確立できた。最終的には、正常健常者に対しての検査にご協力していただく撮像時間を考慮し、撮像の画像を最終決定することができた。 今回の研究の計画は、正常健常者の採血における対応や募集方法で倫理委員会の承認を得るのに時間がかってしまったが、2014年4月に承認を得ることができたので、2014年5月より募集を開始し月3人を目標に約30人を本年度のうちに撮像を行いたいと考えている。また、ホルモン産生の卵巣腫瘍については、すでに症例での撮像が行われており、今後約30例のエストロゲンのデータが集まった段階で一度データの最終的な比較を行いたいと考えている。 正常健常者の撮像については、5月開始であり現在まだ行っておらず、未知数な部分もある。しかし、もし募集状況が本年度中に進まない場合は、募集を本学職員にまでひろげる旨の承認を倫理委員会でいただいており、予定人数の撮像は十分可能であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、1年目から正常健常者の募集を開始する予定であった。しかし、倫理委員会で正常健常者の募集方法(パワーハラスメントが生じないように)および事故等に対応する保険の対応の問題があるとの指摘を受け、当院とは関係ない場所で募集を行うこととしたためにその対応で時間が経過してしまった。また、当院では初めてのMRIのこのような研究となったため、および複数施設(埼玉医科大学および埼玉医科大学国際医療センター)での倫理委員会の承認を受ける必要性が生じたため、やや遅れてしまった。しかし、2014年2月に条件付き承認となり、2014年4月には倫理委員会の承認を両施設で得られたので、遅れは回復できる範囲である。
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Strategy for Future Research Activity |
今回の3テスラMRIのT2強調画像の等方性ボクセルの画像を用いてホルモン産生腫瘍の診断を正確に評価し、閉経後の正常健常者のエストロゲン値を含めた正確な評価ということを目的としている。現在まだ正常健常者の撮像が行えていないので、早急に正常健常者の撮像を進めていくことが必要である。しかし、募集の場所はすでに決定しており2014年5月末からは撮像が開始できると考えている。 正常健常者に対しては患者とは異なり非侵襲性を考慮しブスコパンを使用しないで撮像を行う予定である。実際に閉経後の比較的高齢の正常健常者の撮像を進めていかないと断定はできないが撮像を脂肪抑制の等方ボクセル法で行うことを決定しているので、artifactの少ない画像撮像が行えると考えられる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
正常健常者の撮像にあたり、倫理委員会で指摘された医師賠償保険の適応範囲充分に確認できず、別個の賠償保険への加入が必要である可能性があり、研究計画の修正の可能性があった。そのため、当初初年度に見込んでいた、ワークステーションおよびそれに必要な解析ソフト、統計ソフトの購入を見合わせていたため、初年度の会計処理には間に合わず次年度の計上となった。初年度に見込んでいたエストロゲンの検査計上も倫理委員会を通過していない段階であり次年度での申請となってしまった。 人件費は当初は計上しない予定であったが、他施設で募集する点および多様な事務のの必要性から人件費を計上することとなった。 当初の予定どうり、ワークステーション関連のコンピューターおよびそれに必要な統計ソフトおよびDICOM ソフトを購入する。 エストロゲンキットの購入等に使用する。 学会の発表が間に合えば本年度中に計上するが、正常健常者の人数が少ない可能性があり、翌年度に参加の可能性もある。
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