2015 Fiscal Year Annual Research Report
マウス発がんモデルにおける抗腫瘍剤誘導アポトーシスと腫瘍糖代謝能のイメージング
Project/Area Number |
25461853
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
河 相吉 関西医科大学, 医学部, 准教授 (30152896)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アポトーシス / FDG / アネキシンV |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年までの研究により本研究に適した腫瘍細胞株としてヒト非小細胞肺がん由来のH1299を選定し、継代培養により実験に必要な細胞数を確保する技術を確立した。抗腫瘍剤誘発アポトーシスの比較コントロールとして、放射線照射後の発がんモデルで発現されるアポトーシスの有無、量的評価の妥当性を検討した。肝のパラフィン包埋組織標本を抗アシアロ糖タンパク受容体抗体 ab49355 を用いた免疫染色を行し、染色結果の定性的、定量的評価を行った。今年度は放射線照射モデルにおける糖代謝能の変動を明らかにすることを目的とした。 方法:使用細胞はH1299/p53、使用培地はDMEM(high glucose)を用いた。γ線外照射 非照射群(0Gy)、照射群(3, 6, 9, 12Gy)に分類し、1週間の培養を行った。Trypsine-DPBSを用いて細胞を single cell suspension の状態で回収した。各細胞群に18F-FDG(4.5MBq/100μl)ずつ投与したものから、サンプルを抽出した。120分後に、ガンマカウンタ-を用いて細胞内へのFDG取り込み量(Cin)を経時的に測定し、細胞内外比(Cin/Cout)を算出した。 結果:細胞内へのFDG取り込みは各群いずれも経時的に増大していた。取り込み量は線量依存性に低下していた。 考察:これらの実験、事象の観察によって、放射線照射が腫瘍糖代謝に及ぼす影響とアポトーシス発現の関連の複合的観察ならびに評価を遂行し得た。
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