2017 Fiscal Year Annual Research Report
Combination Treatment of Miriplratin-iodized-oil Suspension Iinjection and Radiofrequency Ablation in Hepatocellular Carcinoma
Project/Area Number |
25461876
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山中 隆嗣 三重大学, 医学系研究科, 助教 (80642074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 康貴 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00315409) [Withdrawn]
穴井 洋 奈良県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00322371)
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20263022)
高木 治行 三重大学, 医学部, 助教 (30378377) [Withdrawn]
中塚 豊真 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (70303740)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肝細胞癌 / ミリプラチン / ラジオ波凝固療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝細胞癌(以下, 肝癌)は本邦での癌死因4位の悪性腫瘍である。ラジオ波焼灼術(Radiofrequency ablation, 以下RFA)は腫瘍に電極針を穿刺し、電磁波を発生させることで腫瘍内の温度を上昇させ、腫瘍を凝固壊死させる治療法である。3㎝以下の小型肝癌がよい適応とされているが、腫瘍径が3cm以下であっても、2年局所再発率は14.4%との報告があり、更なる局所治療効果の向上が望まれてきた。さらに、3㎝を超える肝癌に対するRFAの抗腫瘍効果は60%以下と報告されている。我々は、RFAの凝固領域を拡大させるために肝動脈塞栓術(Transarterial embolization, 以下TAE)とRFAの併用療法を提唱し、全世界に普及させてきた。しかし、約8割の肝癌症例は肝硬変を有しているため、TAEにより肝機能の悪化をきたす症例がみられることが問題であった。 肝癌患者の予後は局所再発の有無と肝機能が強く関係しているため、強い抗腫瘍効果を持ちながら肝機能に与える影響が少ない治療法を確立することは非常に重要である。肝細胞がんに対するミリプラチン・リピオドール懸濁液肝動注後ラジオ波凝固療法の有効性のエビデンスを示すことができれば、肝癌治療に大きな前進といえ、多くの肝癌患者の予後延長に寄与すると考えられ、放射線専門医会RFAワーキンググループを中心に平成26年度は他施設共同前向き臨床試験の実施を行った。 32例の完全緩解例の登録を目標とし、平成25年7月より症例登録を開始し、平成26年8月に全症例の登録を終了した。その後は主要目的である患者別局所再発率、副次目的である有害事象の発現頻度と程度、手技成功率、病変別2年局所再発率、全生存期間(OS)、2年生存率、無再発生存期間を評価するためのデータ収集を完了し、データの解析・論文作成を行っている。
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