2014 Fiscal Year Research-status Report
子宮筋腫に対する凍結療法における画像診断学及び組織学的検討
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25461886
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
山上 卓士 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (10257537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉松 梨香 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (10607592)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 凍結療法 / 子宮筋腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮筋腫に対するいくつかの低侵襲な治療法が知られているが、近年、凍結療法が新たな治療法として注目されるようになってきた。しかし、当治療法は新しい治療法であり、妊孕性への影響など不明な問題点も多い。また、どのような凍結療法プログラムが適切かについても明らかではない。本研究では、子宮筋腫に対する凍結療法においてどのようなプログラムが、治療効果が高くかつ安全であるかを明らかにする。また子宮筋腫に対する治療後の重要な問題である妊孕性への影響について、動物実験を併用して検証する。前年度に引き続き、以下の基礎実験を進めつつある。全身麻酔下に実験動物を開腹し、凍結治療器(CRYO-HIT)を用いて超音波ガイドに子宮筋層の数箇所に凍結用プローブを穿刺し、種々の凍結プログラムにて凍結療法を行う。凍結プログラムとしては、①1本のプローブを穿刺、②3本のプローブを平行に穿刺、③3本のプローブを交差して穿刺の3種類の穿刺方法を行う。凍結-解凍サイクルを、1-3サイクル繰り返す。解凍、凍結時間は10分、20分、30分の3パターン設定する。別に温度センサーを超音波ガイドに穿刺し、組織内温度を測定する。この際子宮および周囲臓器の変化について画像的評価も行う。凍結治療後、子宮、卵巣、膀胱などをとりだし、子宮組織の壊死性変化、子宮内膜の癒着の程度、卵巣組織の変化、膀胱や腸管など子宮周囲組織の変化を病理学的に検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者および分担者の研究施設異動時期が重なったこともあり、研究達成度が計画よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究を遂行する。また実験動物を解剖学的により適切な動物への変更を検討している。
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Causes of Carryover |
研究代表者および分担者の研究施設異動時期が重なったこともあり、研究達成度が計画より遅れている。次年度に遅延している研究を行う予定のため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定の研究を実施する。使用する実験動物は変更する予定。
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