2014 Fiscal Year Research-status Report
Graves病に対する甲状腺動脈塞栓術~第4の治療への検討~
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25461888
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山本 晃 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60419695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 英樹 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60305620)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 甲状腺機能亢進症 / 動脈塞栓術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はGraves病による甲状腺機能亢進症に対する甲状腺の動脈塞栓術の臨床応用に向け、基礎的実験を行うことである。近年臨床例での報告があるが、動物実験による基礎的な検討は行われていない。本研究では、大型動物(イヌ)の甲状腺に対して甲状腺動脈塞栓術を施行し、①安全性②塞栓する動脈の本数による甲状腺ホルモン値の変化を検討する。この実験から得られる知見は今後の臨床を支える理論的背景となると考えられる。 昨年、本年度と予備実験を行い、最終的に施行可能な実験として、9頭の犬に対して、それぞれ3頭づつ、①4本(左右前後甲状腺動脈)塞栓群 ②3本(左右前甲状腺動脈、右前甲状腺動脈)塞栓群 ③2本(右前後甲状腺動脈)塞栓群のホルモン値の測定を行っている。特に4本群は臨床例での報告がなく、甲状腺ホルモン値だけでなく、同時に塞栓されるであろう副甲状腺のホルモン値も非常に重要であると考えられる。採血については治療前、治療1日後、3日後、7日後、14日後に以下項目について検討する。検査項目は、採血にて甲状腺機能検査(TT3、TT4、FreeT3、FreeT4、、TSH)及びCa、PTH、Cre、Alb電解質を測定している。また画像的な検査として甲状腺のCTでの体積、2週後には再度血管造影を行い、血管の再開通を評価している。塞栓物質は、近年日本で使用可能になった、永久塞栓物質であるMicrosphere(Embosphere)の100-300μmサイズを使用している。 現在、予定された9頭中7頭の実験を終了した。4頭群ではまだ終了していないものの、甲状腺ホルモンは感度以下に低下したが、Caは比較的保たれ、副甲状腺への影響は少ない可能性が示唆されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全9頭の実験予定中、7頭終了している。実験結果も4頭群ではまだ終了していないものの、甲状腺ホルモンは感度以下に低下したが、Caは比較的保たれ、副甲状腺への影響は少ない可能性が示唆されている。
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Strategy for Future Research Activity |
残る2頭の実験を終え、ホルモン値解析およびCT画像の解析、および病理学的検討を行い、速やかに学術論文として投稿予定である。
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Causes of Carryover |
実験がおおむね順調にはこんだため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定通り、残る2頭の実験および、病理組織解析、論文作成関係費に使用予定である。
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