2014 Fiscal Year Research-status Report
肝細胞癌に対するRI標識リピオドールを用いた新しい放射線塞栓療法の開発
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25461894
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
谷川 昇 関西医科大学, 医学部, 教授 (90227215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都宮 啓太 関西医科大学, 医学部, 講師 (20193914)
狩谷 秀治 関西医科大学, 医学部, 准教授 (40368220)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | RI標識リピオドール |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度(平成26年度)に実施した研究の成果 具体的内容 RI標識リピオドールの作成は、111In-8-キノリノール-リピオドールおよび90Y-8-キノリノール-リピオドールの生体内での動態に関するデータを収集した。111In-8-キノリノール-リピオドールの安定性はやや不安定であったため、改善の必要性ありと判断し、その安定性向上のため標識法を検討中である。一方90Y-8-キノリノール-リピオドールにおいては、生体内でも高い安定性を保つのに成功した。昨年度より行っていた肝転移モデルの作成と兎の血管造影手技の確立を行った。また、平成26年12月よりSPECT/CTが稼働したため、上記モデルのAngiographyと90Y-8-キノリノール-リピオドールでの肝動脈動注術を施行し、CTにてリピオドールの体内動態と、治療後経過を観察している。現在のところ2匹のみではあるが、リピオドールの投与直後から1週間後まで肝実質への貯留を観察できており、無治療群と比較して延命効果を得た結果を得ている。引き続き、Y-90 非標識リピオドール治療群および無治療群と合わせて、nを増やし、群間差を確認していく予定である。 意義、重要性 薬剤および肝転移モデルの安定性は本研究の基本となるが、111In-8-キノリノール-リピオドールを除き、これらの確立がほぼできた状態となった。今後はこれらを用いて、実際のモデル動物への治療を行い、いかなる治療法が優れているかを検討し最終的には新しい治療レジメを提案したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画と照合し、ほぼ順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までの結果を踏まえ、臨床応用を前提とした治療法を確立するため、さらに実験を進めていく。
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Causes of Carryover |
成果発表にまで至っておらず、旅費等が残金として発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度であり、実験は順調に進行しており予定額の使用が見込まれる。
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