2013 Fiscal Year Research-status Report
超音波ガイド機能を有する非侵襲癌温熱治療システムの構築
| Project/Area Number |
25461930
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
| Research Institution | Meiji University |
|---|
Principal Investigator |
加藤 和夫 明治大学, 理工学部, 教授 (80115104)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新藤 康弘 明治大学, 理工学部, 助教 (00553017)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
| Keywords | 空胴共振器 / ハイパーサーミア / 超音波画像診断装置 / 有限要素法 / 寒天ファントム / 電磁界解析 / 温度分布解析 |
|---|
| Research Abstract |
本研究の目的は、深部癌を安全かつ確実に加温治療（ハイパーサーミア）するための「超音波ガイド機能を有する非侵襲的な空胴共振器加温システム」を構築することにある。具体的には、加温ターゲットの位置、およびその大きさを正確に把握するために、現有の「超音波画像診断装置」を利用する。また、申請者が世界に先駆けて開発した「非接触型の空胴共振器アプリケータ」をさらに高機能化した加温システムを構築することにある。本年度（平成２５年度）の研究実施計画に従い、
（１）加温アプリケータとして使用する空胴共振器の設計（担当：加藤和夫）
具体的には、有限要素法により、加温治療に使用するための空胴共振器の設計を行った。空胴共振器の直径および高さ、内円筒径およびその高さを設定し、共振器内の電磁界解析、寒天ファントム内の温度分布解析を実施した。
（２）空胴共振器の試作（担当：新藤康弘）
（１）での設計結果をもとに、円筒型の空胴共振器を試作した。素材として、導電性および材料強度に優れた「アルミニウム」を使用し、励振用アンテナには銅板を用いた。
以上が、本研究の目的および本年度の研究実施計画に沿った研究実績である。予定通り、実施することが出来たため、平成２６年度の実施計画に備えて準備を行った。加温対象と考えている「円筒型寒天ファントム」を作成し、試験的な加温実験を実施した。現有のパワーアンプ、インピーダンスマッチングシステムとの接続およびその動作が正常であることを確認した。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
空胴共振器の設計および試作を迅速に行うことができ、次年度の実施計画に備えた確認実験を実施できたため。
|
| Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、（平成２６年度）は、（３）基礎加温実験、（４）超音波画像診断装置によるターゲットの認識実験を実施し、最終年度（平成２７年度）は、（５）加温実験および本加温システムの総合評価を考えている。
|
| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
空胴共振器の設計・試作に要した予算が当初予定していた金額よりも安くなったため。
次年度予定している基礎加温実験費および超音波画像診断装置によるターゲットの認識実験費として使用する予定である。
|
Research Products
(3 results)
