2015 Fiscal Year Research-status Report
低出力超音波パルスによる腎尿細管細胞再生促進法の開発
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25461991
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
牛込 秀隆 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90405283)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 低出力超音波パルス(LIPUS) / 急性腎障害 / 腎尿細管細胞再生促進 |
Outline of Annual Research Achievements |
低出力超音波パルス(LIPUS)により腎尿細管細胞再生が促進されるのか評価するため、マウス虚血性急性腎障害モデルを作製してLIPUS照射群・非照射群で①腎再灌流後の腎組織障害の程度、②腎機能、③腎尿細管細胞の増殖能、④腎尿細管再生増殖因子の発現の4項目を中心に比較検討している。平成26年度までに、LIPUS照射群、非照射群を各々10例以上作製し、LIPUSにより強い腎尿細管再生促進を病理組織学的、血液生化学検査にて認めた。関連サイトカインに関してもLIPUS照射群で有意な上昇を確認した。 現在、LIPUSが作用している細胞を特定するため、マウス虚血性急性腎障害モデルから採取した初代培養腎尿細管細胞に対してLIPUS照射群・非照射群で①培養腎尿細管細胞の増殖能、②培養液中の腎尿細管再生増殖因子の含有量、③腎尿細管再生増殖因子の活性程度の3項目を中心に比較検討している。順調に実験が遂行できれば、LIPUSにより増強されいているcDNAマイクロアレイ遺伝子発現を確認する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現在、LIPUSが作用している細胞を特定するため、マウス虚血性急性腎障害モデルから採取した初代培養腎尿細管細胞に対してLIPUS照射群・非照射群で①培養腎尿細管細胞の増殖能、②培養液中の腎尿細管再生増殖因子の含有量、③腎尿細管再生増殖因子の活性程度の3項目を中心に比較検討している。工程が遅れていしまった原因は、初代培養腎尿細管細胞採取の段で、実験に足る十分な量の腎尿細管細胞を採取できるまで時間を要したこと、挙児育児による実験時間が減少したこと、LIPUS機器の故障のためである。
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Strategy for Future Research Activity |
十分な腎尿細管細胞の採取が可能となり、育児も一段落し、新品のLIPUS機器の使用が可能となったため実験遂行が加速されることが期待できる。速やかに、LIPUSが作用している細胞を特定するため、マウス虚血性急性腎障害モデルから採取した初代培養腎尿細管細胞に対してLIPUS照射群・非照射群で①培養腎尿細管細胞の増殖能、②培養液中の腎尿細管再生増殖因子の含有量、③腎尿細管再生増殖因子の活性程度の3項目を中心に比較検討する。さらには、LIPUSにより増強されいているcDNAマイクロアレイ遺伝子発現を確認する予定である。
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Causes of Carryover |
実験工程が遅れていしまったためで、その原因は、初代培養腎尿細管細胞採取の段で、実験に足る十分な量の腎尿細管細胞を採取できるまで時間を要したからである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在は、順調に初代培養腎尿細管細胞採取できるようになってきており、①培養腎尿細管細胞の増殖能、②培養液中の腎尿細管再生増殖因子の含有量、③腎尿細管再生増殖因子の活性程度の3項目を中心に比較検討するための費用である。さらには、LIPUSにより増強さ れいているcDNAマイクロアレイ遺伝子発現を確認する費用とする予定である。
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