2014 Fiscal Year Research-status Report
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25462012
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
本山 悟 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60292372)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | C反応性蛋白 / 上皮間葉転換 / ZEB-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
リンパ節転移が起こる機序として、上皮系癌細胞が間葉系細胞へと変化し遊走能を得る、いわゆる「上皮間葉転換(EMT)」が深く関わることが報告されている。EMT時、上皮系のマーカーであるE-cadherin発現は抑制され、間葉系マーカーであるN-cadherinやVimentinなどの発現が亢進する。また、EMTを促進させる代表的な転写因子として、Snail、SLUG、TWIST、ZEBが報告されている。 本研究ではC反応性タンパク(CRP)による 転写因子抑制効果およびEMT抑制効果を検証した。 in vitroで、マウス大腸癌細胞(MCA-38)を用い、Wound healing assayにより遊走能を検討した結果、CRP投与により癌細胞の遊走抑制が確認された。in vivoで、C57BL6/JマウスにMCA-38を移植し、移植1日目からCRP投与群にはCRP1μgを、Control群にはPBSを3日に1回皮下投与した。その結果、移植された腫瘍体積と腫瘍重量に差を認めなかったが、CRP群では腫瘍内ZEB-1タンパクの発現抑制が確認された。また、CRP投与群ではN-cadherin mRNAの低下を認めた。 本研究ではCRP投与により、転写因子であるZEB-1の発現低下に伴う、N-cadherinの発現抑制および癌細胞の遊走能低下を認めた。CRPはZEB-1を抑制することでEMTを抑制する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CRPによる癌リンパ節転移抑制機序の解明研究を優先して進めたため、CRP製剤によるリンパ節転移抑制効果を検証する研究が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
CRPによる癌リンパ節転移抑制機序の解明研究、CRP遺伝子多型を用いたリンパ節転移リスク診断に関する研究を継続して実施する。同時に、CRP製剤によるリンパ節転移抑制効果を検証する動物実験を進める。
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