2014 Fiscal Year Research-status Report
食道癌の治療効果予測・再発予測に関する新規N型糖鎖マーカーの開発
Project/Area Number |
25462031
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
内門 泰斗 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 特例准教授 (30464465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 健 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, その他 (00418849) [Withdrawn]
奥村 浩 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10398282)
大脇 哲洋 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50322318)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70237577)
橋口 照人 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70250917)
石神 純也 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90325803)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | N型糖鎖 / 食道癌 / 化学療法 / 化学放射療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、食道癌に特異度が高い血漿中の糖鎖マーカーを特定し、化学療法、化学放射線療法の治療効果判定および予後予測を可能とする糖鎖腫瘍マーカーシステムの確立を目的とし、同意の得られた化学療法、化学放射線療法を行った食道癌の22例から治療前後に得られた血液サンプルの血漿をN-グリコシダーゼFおよびトリプシンにより処理を行い、その溶液を糖鎖補足ビーズ、MALDIにより処理し、遊離した糖鎖の補足、およびラベル化を行った。ビーズに補足された糖鎖を精製・分離し、MALDI-TOF MS測定し、Autoflex III smartbeam TOF/TOF(Bruker Daltonics社製)を用い,データの収集・解析する.得られたマススペクトルから各糖鎖の定量化し,糖鎖の存在量の総シグナル量を計算して,それぞれの糖鎖の比率で補正を行った。また、治療前の生検標本についてEMT関連蛋白として、Slug, Snail, Vimentin, E-cadherinの発現を免疫組織学的染色法を用いて、その発現を検索した。また血中遊離がん細胞の有無を治療前後でCell searchを用いて測定した。リンパ節微小転移については、食道切除・リンパ節郭清を行った8症例についてサイトケラチンによる免疫組織学的染色法にて検索を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
食道扁平上皮癌に対して、化学療法、もしくは化学放射線療法を行い、同意の得られ、治療前後で血液を採取でき、治療前に原発巣の生検標本の得られた症例が1年間で22例であった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度が46例で現時点で合計68例であり、目標の200例に向けて症例を集積中であるが、治療後の血液採取が行うことができていない症例があるため、説明を行う際に十分に採血日程について説明を強化するようにする。 最終年度となるため、可能な限り化学療法、もしくは化学放射線療法を行い、同意の得られた食道扁平上皮癌患者から、採血を治療前後で行う。化学療法、もしくは化学放射線療法後に食道切除、リンパ節郭清を行えた症例についても、リンパ節微小転移の有無、化学療法、もしくは化学放射線療法の治療前の生検標本のEMT関連蛋白を免疫染色を行う予定である。
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