2016 Fiscal Year Annual Research Report
An Experimental Study of the Safety and Efficacy of Absorbable Barbed Sutures in Laparoscopic Gastrectomy for Cancer
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25462040
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| Research Institution | Osaka Medical College |
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Principal Investigator |
李 相雄 大阪医科大学, 医学部, 講師 (40368080)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 和久 大阪医科大学, 医学部, 教授 (80232867)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 胃癌 / 胃切除術 / 新規縫合糸 / 術後回復能力強化プログラム / 内視鏡下手術 / 体腔内消化管再建 / 消化管縫合 / 体組成計 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
実験動物を用いた耐圧試験は終了した。さらに実験動物を用いた吻合部の組織癒合程度を生化学的および病理組織学的に検討したが論文化には至っていない。ただし、同時に行った臨床応用における新規縫合糸の有効性を検証した前向き試験では、従来の縫合糸に勝る臨床成績を確認でき、同新規縫合糸の腸管縫合への臨床使用が承認されるに至った。本前向き試験の結果に関してはすでに論文化されている（Lee SW, Kawai M, Tashiro K, et al. Laparoscopic gastrointestinal anastomoses using knotless barbed absorbable sutures are safe and reproducible: a single-center experience with 242 patients. Jpn J Clin Oncol 2016;46:329-335）。
一方、当該研究費で購入したInBodyおよび活動量計を用いて、胃癌術後の回復能力強化プログラム（ERASプロトコール）の安全性と有効性に関する前向きランダム化比較試験を行い、以下の結果を得た。根治切除可能な胃癌症例を対象とし、術後在院日数を主要評価項目に設定した。ERASプロトコールは術前下剤の廃止、術直前まで飲水許可、予防的腹腔ドレーンの廃止、術後早期経口摂取、予防的鎮痛剤内服等から成る。2013年7月から2015年6月まで148例（従来群: C群75例、ERAS群:E群73例）を登録し、術後在院日数の中央値はC群10日、E群9日であり、E群の優位な在院日数の短縮を認めた。さらに重篤な術後合併症はE群で有意に少なかった(p=0.04)。以上から、胃癌手術におけるERASは身体機能の早期回復に有効であると結論し、Gastric cancer誌に論文化されるに至った。
この結果を踏まえて、胃癌手術における術前からのリハビリ介入ならびにアミノ酸投与による術後成績のさらなる改善を目指した臨床試験を立案中である。
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