2015 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトiPS細胞由来肝細胞株の樹立による革新的なハイブリッド型人工肝臓の開発
Project/Area Number |
25462093
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Research Institution | National Hospital Organization, Kyushu Cancer Center |
Principal Investigator |
山下 洋市 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, その他 (00404070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米満 吉和 九州大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40315065)
池田 哲夫 九州大学, 大学病院, 准教授 (60585701)
調 憲 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70264025)
前原 喜彦 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80165662)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ヒトiPS細胞 / ハイブリッド型人工肝臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトiPS細胞由来高分化肝細胞株の樹立に関しては、その分化誘導過程の添加サイトカインに独自の工夫を施すことで、アンモニア代謝能を有するヒトiPS細胞由来高分化肝細胞株を樹立する事に成功した。『代謝解毒能』は肝細胞が有する最も高次の機能であり、今回樹立した細胞株は将来的に肝不全治療に用いる臨床応用可能な人工肝臓を創成する際にも有力な細胞源になると考えている。 究極のハイブリッド型人工肝臓は、体外循環式ではなく、埋め込み型である。そこで、埋め込み型移植肝グラフトの創成を目指し、人工肝臓のscaffoldとして、『脱細胞鋳型肝臓』を用いる事とした。脱細胞鋳型肝臓をscaffoldとした際の問題点は、臓器外壁の脆弱性と血液循環時の溶血である。そこで、ポリグリコール酸シート+フィブリン・トロンビン液を用いてラット脱細胞鋳型肝臓の外壁を強化したところ、ラット脱細胞鋳型肝臓の約1時間にわたる体外循環に成功した。この新しく構築した実験系を用いて、ラット脱細胞鋳型肝臓にラット初代培養肝細胞を播種・培養した埋め込み型移植肝グラフトのプロトタイプの評価を行い、添加アンモニアを代謝する事を確認した(2015 4th Tissue Engineering and Regenerative Medicine International Society World Congress(Boston, USA)でポスター発表 )。 今後は、ラット脱細胞鋳型肝臓内でヒトiPS由来分化肝細胞を播種・培養して埋め込み型移植肝グラフトのプロトタイプとしてのミニチュアヒト肝臓を創成すること、その機能解析を体外循環およびラット同所性肝移植で行う予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Surgical Outcomes of Hepatic Resection for Hepatitis B Virus Surface Antigen-Negative and Hepatitis C Virus Antibody-Negative Hepatocellular Carcinoma.2015
Author(s)
Yamashita YI, Imai D, Bekki Y, Kimura K, Matsumoto Y, Nakagawara H, kegami T, Yoshizumi T, Shirabe K, Aishima S, Maehara Y
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Journal Title
Ann Surgical Oncol
Volume: 22
Pages: 2279-85
Peer Reviewed
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