2013 Fiscal Year Research-status Report
膵癌放射線治療における線維化ならびに抗癌治療誘発EMT抑制に関する研究
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25462107
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中川原 寿俊 金沢大学, 大学病院, 助教 (30401904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田島 秀浩 金沢大学, 大学病院, 助教 (00436825)
太田 哲生 金沢大学, 医学系, 教授 (40194170)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | EMT / 膵頭部癌 / 放射線治療 / 膵星細胞 |
Research Abstract |
非切除と判断された膵頭部癌では、メタリックステントを留置し減黄を行った後、放射線治療を選択することが多いが、放射線治療による抗癌治療そのものが癌細胞のEMTを誘導し、癌の浸潤能を増悪させるとともに、膵星細胞を活性化させ線維化を増強させる可能性が報告されている。そこで、申請者らはHDAC阻害剤およびタキサン系抗癌剤を用いて膵線維化の主体となる膵星細胞のEMT抑制効果と、膵頭部癌に対する放射線治療誘導性による癌細胞のEMT誘導を制御する効果を証明する研究を計画した。 初年度はin vitroで膵星細胞および膵癌の培養細胞株におけるEMTの誘導として、ヒト膵星細胞株(hPSC)を用いて、TGF-βによるEMT誘導を行った。次にEMT markerとしてEカドヘリンの発現減弱、Nカドヘリン、ビメンチン、αSMAおよびSnailの発現増強をRT-PCRを用いたmRNAレベルおよびWestern blotを用いた蛋白レベルで検討したところ、培養上清中にHDAC 阻害薬(バルプロ酸ナトリウム)およびタキサン系抗癌剤(ドセタキセル)を加えることでEMTの抑制が得られることが明らかとなった。 2年目である平成26年度には、ラットの膵癌モデルに照射を行い、in vivoでの抗腫瘍効果について検討する予定であり、その後、上記の研究結果をもとに、HDAC阻害剤およびタキサン系抗癌剤による抗EMT治療の臨床試験を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ラットの膵癌モデル作成に成功した。このモデルを用いて抗腫瘍効果の検討をすすめているが、現時点で遅れもなく順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
ヌードマウス膵癌モデルにおける放射線照射とEMT marker発現および線維化との関連について検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ヌードマウス膵癌モデルの作成が延長したため、分子生物学的検討のために購入予定であった試薬の一部の購入を来年度に先送りしたため。 来年度にモデルの作成を終了し、切除組織の分子生物学的検討を行う。次年度使用額はその際の試薬購入に使用する。
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