2015 Fiscal Year Annual Research Report
膵粘液性嚢胞腫瘍の発生進展におけるエストロゲンレセプターの関与と役割を初めて解明
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25462125
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
鈴木 裕 杏林大学, 医学部, 助教 (30407001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 政則 杏林大学, 医学部, 教授 (20192825)
阿部 展次 杏林大学, 医学部, 准教授 (40266747)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 膵腫瘍の分子生物学的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度はエストロゲンレセプター(ER)とプロゲステロンレセプター(PgR)について検討し、膵粘液性嚢胞腫瘍が通常型膵癌や正常膵組織と由来が異なる可能性が示された。また、ER-β1が腫瘍の進展に影響する可能性が示された。 今年度はコリプレッサーであるN-CoR、コアクチベーターであるSRC-1, AIB-1、ERのリン酸化部位であるSer106, Ser118, Ser167について検討した。 結果、腫瘍細胞、間質細胞いずれもSRC-1、Ser106、Ser118が高率に発現した。つまり、膵粘液性嚢胞腫瘍の発生にはコアクチベーターであるSRC-1とリガンドに依存しないSer106、Ser118が関与している可能性が示された。 一方、腺癌でも浸潤癌と非浸潤癌を比較すると、非浸潤癌ではコアクチベーターのAIB-1に陰性でコリプレッサーのNCo-Rが陽性であったのに対し、浸潤癌でははコアクチベーターのAIB-1に陽性でコリプレッサーのNCo-Rが陰性であった。これより、腫瘍進展にコアクチベーターやコリプレッサーの関与が示唆された。
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