2015 Fiscal Year Research-status Report
分化能を有するII型肺胞上皮細胞による障害肺の改善-肺移植の臨床応用に向けて-
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25462172
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉田 成利 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90334200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂入 祐一 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (30551949) [Withdrawn]
岩田 剛和 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (30586681)
吉野 一郎 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40281547)
鈴木 秀海 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60422226)
鎌田 稔子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60586692) [Withdrawn]
田川 哲三 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90419557) [Withdrawn]
中島 崇裕 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20400913)
山本 高義 千葉県がんセンター(研究所), 医療局, 医長 (20648349)
尹 貴正 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80710491)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 肺移植 / 再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は昨年度に続き、純度を高める目的で単離した2型肺胞上皮細胞(ACE-II)を培養処理し、さらに傷害肺に経気管支移入を行い、移入したACE-IIの生着と考えられる箇所を求める実験を行った。 また、分担研究者の実験において、ラットで行った左肺全摘モデルと同様に、マウス左肺全摘モデルを作成し、マウスでも残存している右肺の明らかな肺再生能は認めず、代償性肺成長であることを確認した。今後、マウス左肺全摘モデルに対して、単離したマウスACE-IIの経気道移入で生着することをFISHにて確認する。また、luciferaseをトランスフェクションしたACE-IIを培養・増殖させ経気道的移入あるいは経静脈投与を行い、IVIS® Lumina-IIにて細胞の分布、ラシータLCT200にて肺のCT評価を行う。 同時に、マウス同種同系肺移植モデル(C57BL/10[H2b])の実験を重ね、生着することを確認してきた。実験手技が安定した後、同種異系肺移植(C57BL/10[H2b]→C57BL/6[H2b])モデルによるBO作成に向けて実験を重ねてきた。今後は、BOモデルの確立を早期に行い、マウスACE-II細胞の単離・培養をラットと同様に行い、細胞移入を経気道的・経静脈的に投与し、FISHでの確認やトランスフェクションしたACE-II 細胞分布をIVIS® Lumina-IIで確認する方向で実験を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験施設内における本実験を行うための整備・予備実験に時間を要してしまっている。マウス肺移植モデルがようやく軌道に乗りつつある状態になってきたが、ここに至るまで予定より時間を要してしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
マウス左肺全摘モデルモデルは、肺移植モデルに比較し容易に作成できるので、まずはこのモデルにおける移入実験を進めてみる。マウスBO肺移植モデルの確立が出来次第、移入実験にスムースに移行できるように準備を行って実施できるように行う方針とする。
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Causes of Carryover |
当初計画していた実験において、施設整備と実験モデル作成に時間を要することで、予定通りに進まなかったことが主たる理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度までに計画していた実験を実施するため、研究期間の延長を申請し受諾された。まず、肺移植後BOの実験モデル確立とACE-IIの純度を高めた培養を行うことを実施する。次に純度の高いACE-IIにlentivirusあるいはelectroporation法を用いて遺伝子導入を行い、実験モデルに対して移入を行い、IVIS® Lumina-IIにて、細胞の分布を確認する実験を実施する方針である。
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[Presentation] マウス肺全摘モデルを用いた代償性肺成長の解析2015
Author(s)
尹 貴正、鈴木秀海、畑敦, 稲毛輝長, 山本高義, 田中教久, 鎌田稔子, 森本淳一, 長門芳, 中島崇裕, 岩田剛和, 吉田成利, 吉野一郎
Organizer
第32回日本呼吸器外科学会総会
Place of Presentation
サンポートホール高松(香川県・高松市)
Year and Date
2015-05-15
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[Presentation] Living donor lung transplantation for secondary pleuroparenchymal fi broelastosis after cytotoxic chemotherapy2015
Author(s)
Nakajima T, Yoshida S, Kinoshita T, Terada J, Tsushima K, Tanoue S, Tanaka E, Nagato K, Suzuki H, Iwata T, Date H, Yoshino I.
Organizer
The 11th Lung Transplantation Conference
Place of Presentation
サンポートホール高松(香川県・高松市)
Year and Date
2015-05-14