2015 Fiscal Year Annual Research Report
ミクログリア生体画像による視床下核刺激術後のパーキンソン病変性予防効果の解明
Project/Area Number |
25462211
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
野崎 孝雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (10598494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 憲嗣 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00235904)
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 視床下核脳深部刺激療法 / 神経炎症反応 / ミクログリア |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は 1996 年以来、重症パーキンソン病(PD)患者に対し視床下核電気刺激療法(STN-DBS)を施行し、その効果を解析してきた。しかし、STN-DBSの作用機序については不明な点が多い。近年、DBSの PD に対する脳保護効果が指摘され始めている。我々は、DBSの脳保護作用、変性予防効果を検討するため、PD にみられる脳内ミクログリアの活性化、すなわち神経炎症性反応に着目した。ミクログリアの活性化はPDの変性過程の活動性の指標になりうると考えられ、実際、我々のグループの尾内は、病初期、薬剤未投与のPD患者を3年間フォローしてミクログリア活性が上昇することを報告した。この所見から外挿されることは進行する重症PDではミクログリア活性化が高度であるということである。そこで、DBSを導入することでミクログリア活性がどのように変化するかに関して、未だ1例も報告がなく、DBSの活性化ミクログリアに対する影響の有無を現在研究している。現在、9名の患者にDBS施行前と施行1年後にDDA-PETを施行した。予備的ではあるが、DBSを行った患者でのミクログリア活性の上昇は低い傾向があった。現在データの詳細を解析中である。
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