2013 Fiscal Year Research-status Report
脳動脈瘤破裂くも膜下出血後急性期における拡延性抑制の影響に関する検討
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25462217
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
菱川 朋人 岡山大学, 大学病院, 助教 (60509610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 浩司 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40294467)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | くも膜下出血 / 拡延性抑制 / NADH |
Research Abstract |
subarachnoid hemorrhage(SAH) model として、perforation modelを採用したが、一般に多く使用されている3-0 ナイロン糸に加えて、血管内治療用のmicroguidewireを使用することでSAH発生率を上昇させ、model作成の成功率を上昇させることに成功した。 spreading depression の撮影についても、脳表が透見できる程度に骨を削り、脳表上に紫外線を断続的に照射し、それによるNADH の励起光として発せられる蛍光をCCD カメラにて撮影することでspreading depression を観察することに成功した。同時にVital checkも行い、SAHの際の生理学的変化も観察している。その結果、spreading depressionの際に起こる脱分極の時間の長さに様々な形態があることがわかり、それによる組織障害の程度を今後検討していく方針である。 これらの結果の一部は、各種学会にて報告も行っている。 論文については、現在鋭意制作中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
subarachnoid hemorrhage(SAH) model として、perforation modelを採用したが、一般に多く使用されている3-0 ナイロン糸に加えて、血管内治療用のmicroguidewireを使用することでSAH発生率を上昇させ、model作成の成功率を上昇させることに成功した。 spreading depression の撮影方法についても、脳表が透見できる程度に骨を削り、脳表上に紫外線を断続的に照射し、それによるNADH の励起光として発せられる蛍光をCCD カメラにて撮影することでspreading depression を観察することに成功した。同時にVital checkも行い、SAHの際の生理学的変化も観察している。
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Strategy for Future Research Activity |
spreading depression の撮影方法についての手技を確立することができたと考えられるため、今後は、SAHの際のspreading depressionの影響を調査するために、spreading depressionの際に起こる脱分極の時間の長さに注目し、組織学的検討を行っていくことを検討中である。方法としては、実験の24時間後にratを灌流固定し、HE染色を行い、正常細胞及び障害細胞をカウントすることで、どの程度組織障害が起こっているのかを調査する予定である。 また、spreading depressionの発生に関して、各種薬剤投与の影響を調査するため、薬剤投与によるspreading depressionの発生頻度の変化も検討していく予定である。 spreading depressionによる神経学的予後の調査のため、長期生存例に対するspreading depressionの影響を検討することも考慮している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品の予定購入金額に差額が生じたため(安価での購入となったため)、未使用額が生じた。 引き続き、飼育動物の購入・飼育費及び麻酔薬・血液ガス分析キット等の消耗品に対する費用に使用する予定である。
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Research Products
(19 results)