2013 Fiscal Year Research-status Report
放射線および塞栓術が脳の血管内皮細胞、微小循環に与える影響に関する研究
Project/Area Number |
25462235
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
栗田 浩樹 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70262003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 健 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (40314679)
中島 弘之 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (50406469)
大井川 秀聡 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60626513)
竹田 理々子 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70649847)
吉川 信一朗 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (80649525)
池田 俊貴 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90406968)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脳動静脈奇形 / Radiosurgery / 血管内塞栓術 / 血管内皮細胞 / 血管新生 / Protein kinase C / VEGF |
Research Abstract |
H25年度はラット脳動静脈奇形モデルを作成し、血管内塞栓術の施行後、急性血管内皮障害の評価を行った。体重300gの雄Wister Ratに顕微鏡下に内頚動脈と頚静脈を血管吻合して動静脈シャントを形成し、一ヶ月後高濃度および低濃度のOnyxによる塞栓術を20体づつに行なった。1日後および1,3,6ヶ月後にsacrificeして灌流固定し、血管構築の変化を、内皮細胞(CD34)、血管平滑筋(SMA)、内弾性板(EVG)、基底膜(Collagen IV)の各障害マーカーで免疫組織学的に検索すると、内皮細胞及び血管平滑筋が選択的に細胞死に陥っている所見が得られた。現在、protein kinase C (PKC)およびvascular endotherial growth factor (VEGF)の発現をin situで免疫組織学的に定量化し、血管新生の程度を評価中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由:血管内皮細胞および平滑筋に急性期の細胞死が生じている事は確認されたが、今後慢性期に血管構築がどのように変化し、血管新生が導かれていくかはいまだ不明であり、H26年度以降に評価する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に作成した塞栓術後のラット脳動静脈奇形モデルを12,24ヶ月後にsacrificeして同様に照射範囲内の血管構築の変化、PKCおよびVEGFの発現をin situで免疫組織学的に定量化し、引き続き血管閉塞と血管内皮障害の関係を経時的に定量化する。長期的な脳循環障害の程度を定量化する事により、血管閉塞の分子メカニズムと、随伴する脳循環障害発生との関係を考察する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に施行予定であった免疫組織染色の一部(VGEF)の一部を平成26年度に繰り越したため、また国際学会への出張を緊急手術他のために取りやめたため、次年度に凝り越すことになった。 平成26年度に免疫組織染色(VGEF)を施行し、また国際学会で発表する予定であり、この費用に充てる予定である。
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Research Products
(5 results)