2013 Fiscal Year Research-status Report
脳梗塞integrated surgical cell therapyの確立
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25462238
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
折戸 公彦 久留米大学, 医学部, 助教 (50597408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森岡 基浩 久留米大学, 医学部, 教授 (20295140)
原田 秀樹 久留米大学, 医学部, 准教授 (30198923)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 間接血行再建術 / 骨髄間葉系細胞 / 顆粒球コロニー刺激因子 / 細胞移植 / 中大脳動脈閉塞モデル / 血管新生 |
Research Abstract |
本研究では、完成した脳梗塞に対し長期的な見地から神経再生を促進させる目的で以下の治療研究を行っている。(1)急性期脳梗塞に対し、間接血行再建術およびGCSF(顆粒球コロニー刺激因子)投与、骨髄間葉系細胞採取を行っておき、それにより血管新生、神経栄養因子等の分泌を促し、同時に慢性期に移植するための骨髄間葉系細胞の採取培養を行っておく (2)慢性期脳梗塞に対し、完成した梗塞巣に対し血管新生にて再建された血行路より骨髄間葉系細胞を移植を行い、より効果的な神経再生療法を行うことを目的としている。 平成 25 年度には ① ラットにて90分の一過性中大脳動脈閉塞モデル(MCAO)の安定した作製方法の樹立、②間接血行再建術および GCSF 投与方法の確立、③骨髄間葉系細胞の採取培養方法の確立を目的としている。 平成25年度には当大学動物実験センター内実験室にて、ラットの一過性中大脳動脈閉塞モデル(MCAO)の作製に必要なシステムを構築し、安定した梗塞モデルの作製が可能となっている。また虚血時間による脳梗塞巣の体積を測定し、実験者毎の至適な虚血時間の検討を行った。MCAO作製後に急性期と慢性期に群を分け間接血行再建術を行っている。それぞれのモデルにおいて標本の取り出しを行い、電子顕微鏡および免疫染色にて、移植片と脳表の間で新生血管の有無を検討しているが、現在は明らかな新生血管は確認できていない。 同時に、骨髄間葉系細胞の取り出しをラットの両側大腿骨より行い、顆粒球の抽出、培養を安定して行えるシステムを構築している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初平成25年度に予定していた中大脳動脈閉塞モデルの安定した作製は可能となっており、おおむね順調に進展していると考える。間接血行再建術は以前より使用していたモデルでの新生血管が確認できない為、今後小規模な変更が必要であると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
計画に乗っ取って、今後は骨髄間葉系細胞の脳梗塞慢性期への移植を目的とするが、現在間接血行再建術の手技の再検討中である。その後に顆粒球コロニー刺激因子との併用した群で脳表での新生血管等の検討を行う予定である。それによりより効果的な細胞移植経路の確立をめざす予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は実験モデルの安定した作製を行う事が大きな目標であり、おおむね順調であるが、間接血行再建術においての検討が終わり次第実際の移植実験を開始する予定である。 移植実験に必要な物品は保存の関係もあり、購入を延期している。 今後は細胞移植および移植されたラットの神経、運動機能評価等も行っていく予定であり、実験の進行状況にあわせて物品購入を行って行く予定である。
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Research Products
(6 results)