2015 Fiscal Year Annual Research Report
悪性脳腫瘍に対するVEGF阻害剤投与時の画像診断法の確立
Project/Area Number |
25462262
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山崎 文之 広島大学, 大学病院, 講師 (60444692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 一彦 広島大学, 大学病院, 教授 (30243554)
栗栖 薫 広島大学, 医歯薬保健学研究院(医), 教授 (70201473)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | glioblastoma / malignant lymphoma / DWI / 1HMRS / VEGF / cavernous angioma / cranial irradiation |
Outline of Annual Research Achievements |
VEGF阻害剤投与時の合併症として、出血性合併症は3カ月以内に発生することが多く、ワルファリン投与がリスクになりうる可能性があること、虚血性合併症は6カ月後に発症することが多く高血圧を中心とした脳梗塞のリスクファクターが関連すること、病型としてはラクナ梗塞が多いことを明らかにした。また、ベバシズマブ投与時の最良反応と偽性反応の拡散強調画像の発生部位の重要性を報告した。 悪性リンパ腫の特徴的な画像所見として、壊死組織を示す画像所見がないにも関わらず、プロトンMRスペクトロスコピーの検査で大きな脂質のピークが検出されることが明らかにした。一方、同様の壊死組織がない画像所見のグリオーマでは、脂質がほとんど検出されないことを示した。均一に造影される、すなわち壊死組織を含まない腫瘍の鑑別診断には極めて有用な所見として報告した。 小児期の頭蓋内発生胎児性癌に対する放射線治療は脳海綿状血管腫が二次的に発生する原因となり、6歳未満の患者さんでは6歳以上と比較して、より早期に脳海綿状血管腫が発生していた。小脳に発生する髄芽腫と比較し、大脳に発生する原始神経外胚葉性腫瘍や松果体芽腫では、より早期に出血を伴う脳海綿状血管腫が発生していた。我々は頭蓋内発生胎児性癌に対する放射線治療後の長期フォローアップの重要性を示した。また、化学療法に伴う海綿状血管腫の発生も報告した。
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[Journal Article] Transient spontaneous regression of brainstem glioblastoma: case report and review of the literature.2016
Author(s)
Yamasaki F, Takayasu T, Nosaka R, Haratake D, Arihiro K, Ueno H, Shimomura R, Akiyama Y, Sugiyama K, Matsumoto M, Kurisu K.
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Journal Title
Journal of Neurosurgical Sciences
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed
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