2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an intraoperative molecular probe visualizing the focal cortical dysplasia
Project/Area Number |
25462269
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
浜崎 禎 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (60433033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 和慶 熊本大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (00398215)
倉津 純一 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (20145296) [Withdrawn]
玉巻 伸章 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (20155253)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | focal cortical dysplasia / epilepsy / molecular imaging |
Outline of Annual Research Achievements |
大脳皮質発達障害である限局性皮質形成異常(focal cortical dysplasia, FCD)は、難治性てんかんの原因疾患の一つである。本研究では、FCDに対する外科的切除術の成績向上を目指し、切除されるべきてんかん原性領域を術中標識する分子プローブを開発することを目的としている。 (1)組織学的解析:研究期間中に当施設において施行されたてんかん外科手術27例中4例がFCDと病理診断された。摘出組織をNeuN、Doublecortin、Neurofilament、TuJ1、Nestin、Activin Aに対する抗体で免疫組織学的に解析した。また、平成28年度に摘出されたFCDにはILAE分類のtype IIaが含まれており、この組織型に特異的に出現するdysmorphic neuronを免疫組織学的に調べることができた。Dysmorphic neuronはFCD組織内で皮質と白質の境界付近に集塊を形成しており、nestin、synaptophysin、NeuN、およびchromogranin Aが陽性であった。Chromogranin Aは分泌型タンパクであるため細胞外にも多く存在し、術中FCD可視化交抗体の有効な標的の一つとなると思われる。 (2)髄液の生化学的解析:研究期間に、難治性てんかんに対して手術を行ったてんかん群16例と脳実質に器質的病変のない対照群14例、合計30例から開頭術中採取された髄液を生化学的に解析した。前年度の報告のごとく、Transforming growth factor (TGF)βの顕著な上昇が認められた。
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