2015 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロRNA解析と髄膜腫幹細胞の機能制御に基づく悪性髄膜腫の新規治療法の開発
Project/Area Number |
25462270
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
矢野 茂敏 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授 (60332871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉津 純一 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (20145296)
中村 英夫 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (30359963)
秀 拓一郎 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (40421820)
牧野 敬史 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (90381011)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 悪性髄膜腫 / 遺伝子発現 / miRNA / マイクロアレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
手術摘出標本の良性髄膜腫と悪性髄膜腫の臨床サンプルを5例ずつ選択しRNAを抽出し、マイクロRNAアレイにより発現量を比較した。悪性髄膜腫で最も発現が高かったものはmiR483-3p(11.2倍)であり、ついで文献的に腫瘍の増殖に関与していることが報告されているmiR335が抽出された。悪性髄膜腫の培養細胞系を2系統確立し、miR483のアンチセンスオリゴヌクレオチドを合成し、培養悪性髄膜腫への導入を試みたが導入効率が悪かった。
そこでマイクロRNAアレイに変えてマイクロアレイにて発現遺伝子の比較を行った。悪性髄膜腫において良性の2倍以上の発現上昇が認められる遺伝子としてISLR,SDHAP1,CNTNAP3が抽出された。これら3遺伝子がコードするタンパクの抗体を作成し、臨床サンプルを免疫染色すると、悪性髄膜腫に有意に発現をみとめた。 これらタンパク質の機能的意義を現在探索中である。
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