2013 Fiscal Year Research-status Report
股関節疾患の病態と治療に関するkinematics・kineticsの解明
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25462292
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
坂井 孝司 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00444539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅本 一臣 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40294061)
菅野 伸彦 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70273620)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | リハビリテーション |
Research Abstract |
①3D-MRIとvolume registration法による生体股関節での骨関節のkinematics・kinetics解析 ガントリーが広く種々の肢位が可能なMRI装置(SIEMENS MAGNETOM Espree)を用いて、性別をマッチさせた正常若年ボランティア(20-40歳)と正常高齢ボランティア(60歳以上、各男性5例 女性10例に対し、股関節3D-MRIをtrue FISP像を用いて撮像した。中間位、伸展位、Patrick肢位で両側撮像し、各肢位でのデータにvolume registration法を用いてkinematics解析を施行した。中間位の画像を基準として、寛骨臼に対する大腿骨頭の関節面の接触圧・相対移動量・ベクトル変位量をマッピングし評価した。kinetics評価のため、股関節周囲の筋力評価をハンドダイナモメーターとバイオデックス(BDX-4C)を用いて行い、両者の解析値の整合性を確認し、ハンドダイナモメーターにおける検者内誤差・検者間誤差を評価し、ハンドダイナモメーターの使用が適切であることを確認した。 ②人工股関節全置換術後の生体内kinematics・kinetics解析 CT-based navigation systemを用いて施行した人工股関節全置換術症例で摺動面にポリエチレンを有するタイプ20例を対象に、フラットパネル型X線透視装置を用いてシリアル撮影し、デジタルデータとして記録した。コンポーネントの三次元的空間位置姿勢決定のため、仮想空間におけるX線焦点と金属コンポーネントを結ぶ直線の束とコンポーネントCADモデル表面間の距離の総和の2乗を最小化する自動レジストレーションアルゴリズムを用いて、連続画像にマッチングした。立位正面を基準として軸を設定し、骨頭中心を原点として可動域と移動量を定量評価して、kinematics解析を、術直後からの経時評価を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生体股関節と人工股関節全置換術後の股関節のkinematics/kinetics解析に関して、研究計画どおりに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き生体股関節と人工股関節全置換術後の股関節のkinematics/kinetics評価を行い、あわせてハンドダイナモメーターを用いた経時的な股関節周囲の筋力評価を行う。また、股関節骨切り術症例を対象に、術前後でのkinematics/kinetics評価に着手する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
生体股関節動態解析のためのMRI撮像用の謝金に関して、kinetics解析法を確定した後にMRI撮像を行う必要があり、今年度はMRI撮像回数が少なかったため、次年度使用額が生じた。 ハンドダイナモメーターを用いた筋力評価が適切であることを確認できたので、これを併用して生体股関節動態解析のためのMRI撮像を次年度以後行っていく。
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Research Products
(2 results)