2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25462293
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
萩野 浩 鳥取大学, 医学部, 教授 (80208412)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脆弱性骨折 / 骨粗鬆症 / 大腿骨近位部骨折 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
1.高齢者骨折発生頻度調査:2014年に受傷し、鳥取県内で加療を受けた大腿骨近位部骨折の全数調査を実施した。男性243例、女性877例が登録され、35歳以上の男性242例、女性876例を解析した。大腿骨近位部骨折の年齢階級別発生率は加齢とともに上昇し、70歳以降指数関数的に急激に上昇していた。2013年受傷例の発生率は以前に同地域で調査した結果と比較して上昇を認めなかった。さらに2013~2014年発生例では2004~2006年発生例とほぼ同じ年齢階級別発生率であることが明らかとなった。 2.転倒防止のための高齢者運動療法の開発 着脱式歩行介助ロボットが、健常な若年成人および中高年の歩行能力や歩行効率、歩行中の筋活動にどのような影響を及ぼすかを検討した。対象は健常若年成人女性10名および健常中高年女性10名の計20名である。着脱式歩行介助ロボットを使用し、全員に基礎体力検査および安静時心拍数を測定した後、片道30mの平地歩行路を歩行アシストなし、歩行アシストありの2条件下で、3分間快適速度で往復させた。その結果、中高年群においてのみ歩行アシスト使用時に歩幅、歩行比が有意に改善し、運動効率が改善する傾向があった。本研究から、歩行アシスト使用により歩行能力や歩行効率が改善し、その改善は特に中高年ほど得られやすい可能性が示された。
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Research Products
(9 results)