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2015 Fiscal Year Annual Research Report

線溶活性の修飾による新規脊髄損傷治療の開発

Research Project

Project/Area Number 25462307
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

木村 敦  自治医科大学, 医学部, 准教授 (20364507)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大森 司  自治医科大学, 医学部, 准教授 (70382843)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords脊髄損傷 / 線溶系
Outline of Annual Research Achievements

プラスミノーゲンノックアウトマウスを用いた脊髄損傷モデルの機能回復の解析によって、プラスミノーゲンは損傷後数日の急性期には血管透過性亢進などによって損傷を促進するが、損傷後1週以降にはむしろ機能回復を促進する可能性が示唆された。プラスミノーゲン阻害剤による治療効果の検討:この結果をもとにプラスミノーゲンの阻害剤であるトランサミンを以下の4グループに分けて投与した。グループ1:損傷直後に1回静注のみ、グループ2:静注後に内服投与を3日、グループ3:静注後に内服を4週間、グループ4:生食静注のみで内服投与なしのコントロール群。損傷後4週まで経時的に4群間で機能回復を比較した所、グループ1だけがコントロール群に比較して有意に良好な機能回復を示した。
プラスミノーゲン阻害剤による機能回復のメカニズムの検討。1.血管透過性:コントロール群とグループ1(損傷直後静注+3日間内服)において、損傷後1日目のマウスにルシフェラーゼを静注し、1時間後に採取した脊髄のルシフェラーゼ活性を血管透過性の指標とした。グループ1ではコントロール群に比較して血管透過性が有意に抑制されていた。
2.マイクロアレイによる炎症性サイトカインの測定:同様の組み合わせで損傷後1日目のマウスより脊髄を採取し、RNAを抽出して炎症性サイトカイン発現の相違を比較した。グループ1ではコントロール群に比較して、炎症性サイトカインの発現が抑制されており、特にCCL3, IL1b, CD68, Stat4などの発現が有意に減少していた。
3.組織学的検討:上記4群において、損傷後4週の脊髄で連続切片を作成し、フィブロネクチンとGFAPの2重染色を行って炎症性瘢痕組織のサイズを比較した。グループ1はコントロール群に比較して有意に瘢痕のサイズが小さいことを確認した。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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