2013 Fiscal Year Research-status Report
先端生体材料を用いた転移性骨腫瘍の低侵襲かつ機能温存手術治療法の開発
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25462335
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
篠原 健介 岡山大学, 大学病院, 医員 (40644381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 敏文 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40294459)
松川 昭博 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90264283)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バイオテクノロジー |
Research Abstract |
本研究の目的は,抗腫瘍薬徐放能を有する骨置換型骨セメントの開発である。以前我々は、多糖誘導体リン酸化プルランから創製した骨セメントのメソトレキサート(MTX)の徐放能を測定し、PMMA骨セメントとの比較を行った。PMMAと比べリン酸化プルランでは大量かつ長期間に渡ってMTXの徐放を認めた。H25年度は、細胞毒性のないリン酸化プルランの濃度を検討した。その濃度のリン酸化プルランに各濃度のMTXを混和し、ヒト骨肉腫細胞株でのMTXの細胞増殖抑制効果を検討した。0.1%以下のリン酸化プルランにおいて細胞毒性を認めなかった。また、0.1%リン酸化プルランにMTXを混和することで、MTXのみと比べより低濃度で骨肉腫細胞の細胞増殖抑制効果を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
リン酸化プルランとMTXの混和物での細胞増殖抑制効果の検討に時間を要したため
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、MTX以外の抗腫瘍薬の徐放効果と最適濃度を調べるとともに、様々な細胞株を用いてマウス悪性腫瘍モデルを作製し、治療効果について検討を行う予定である。
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