2015 Fiscal Year Research-status Report
親子の骨強化啓発活動の研究(骨粗鬆症の一次予防への運動・栄養指導方法の確立)
Project/Area Number |
25462387
|
Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
清水 弘之 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80216100)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 骨量測定 / 親子 |
Outline of Annual Research Achievements |
踵部の超音波骨量測定装置を用いて中・高校生の子供とその母親の骨評価値を測定し、問診票を用いて体格、生活習慣などに関する調査を行った。 具体的には中・高校一貫校の女子(年齢12歳〜18歳)とその母親に問診表を配布し年齢、身長、運動歴、初経年齢、食事内容などについての調査を行った。食事内容は食事診断配点基準に沿ってカルシウムの1日摂取量を算出した。超音波骨量測定装置で踵骨の音響的骨評価値(Osteo-Sono Assessment Index:OSI)を算出し、親子のOSI値およびZスコア値の関係と問診票による各調査項目と骨量との関係について調査し、低骨量者の親子に栄養士による食事を含めた生活、運動習慣の指導を行った。 27年度:平成27年10月25日、28年2月27日に骨密度と問診表作成、管理栄養士による食事を含めた生活、運動習慣の指導を行った。測定人数は学生300名人、母親(保護者)が170人の計470人で、指導を行った低骨量者の親子は40人であった。470人に対する骨量測定値は学校を介して個人へのフィードバックを3月末までに終了した。骨量は子供の年齢、身長、体重、初経年齢、生理不順と母親の閉経と相関を有しており内的因子が影響していた。子供と母親とのカルシウムの摂取量は相関を有し、高校生の親子ペアではOSI値との相関関係は認め、母児間の骨量相関を示した。親子ペアにおける低骨量群では親子で身長が高く、体重は軽く、初経年齢も高く、体重、初経年齢に有意な差を有していた。また、子供で部活や部活以外の運動している者は運動していない者に比べて有意に高値を示し,母親にもその傾向を認めた.荷重負荷の強いバスケットなどを行っている者は有意にOSIの高値を示し,荷重負荷の少ない運動(水泳)を行っている者は運動していない者と差がなかった.親子ともに運動の頻度が多いほど,有意にOSIの高値を示していた.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年間終了し、骨量測定人数も予定どおりで、このデータ解析も進んでいます。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度の最後の測定として、データを解析。 母乳栄養の子どもが成長期に骨密度が低下するかどうかを調査できる段階になった。
|
Causes of Carryover |
27年度の検診日が28年度末にあり、この日におこなった検診に対する謝金やその他の経費の請求が28年3月末になったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度残額については謝金、その他の経費に充当する。
|