2013 Fiscal Year Research-status Report
生理活性脂質LPAの新規受容体GPR87の泌尿器癌における増殖制御機構の解析
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25462482
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
張 霞 香川大学, 医学部, 助教 (30524061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉元 幹史 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (10243768)
筧 善行 香川大学, 医学部, 教授 (20214273)
劉 大革 香川大学, 医学部, 助教 (30314941)
林田 有史 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (30615034)
平間 裕美 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50552725)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | GPR87 / shRNA / Adenovirus / Gene herapy / p53 / p21 / apoptosis / xenograft |
Research Abstract |
LPA受容体が様々な腫瘍の悪性進展などの過程に関わっていることが明らかになりつつある。我々はLPAおよびその受容体、LPA合成酵素や代謝酵素の発現と前立腺癌の発生や悪性進展との関連について、基礎的かつ臨床的な研究を行い、多くの研究成果を報告してきた。 本研究では、長らくligandが不明であったGタンパク質共役型受容体の1つであるGRP87がLPA受容体の最新メンバーであることが判明したことに注目し、その発現と泌尿器癌細胞のシグナル伝達経路の発現制御、増殖や血管新生、浸潤・転移や薬剤耐性との関連を解析する。 過剰発現する遺伝子に対する抑制の新技術として、RNA干渉(siRNA)が近年開発されたが、体内での作用時間が3日位と短い難点があった。我々は、臨床応用可能なshRNA(short hairpin RNA)発現アデノウイルスベクターを作製することにより、siRNAの有効作用時間を延ばす技術を有している。さらに、アデノウイルスベクターは実験動物(担癌ヌードマウス)にも容易に導入可能で、hGPR87遺伝子治療有効性、安全性等を検討できると考えられ、臨床応用につながると思われる。25年度には、我々は臨床応用可能なshRNA(short hairpin RNA)発現ベクターを,導入効率の高いアデノウイルスベクターで作製した。さらに、in vitro 実験による、作製したshRNA発現アデノウイルスベクターのノックダウン効率を評価した。 26年度には、アデノウイルスベクターを用いて、免疫不全マウス皮下または同所移植膀胱癌以外の泌尿器癌細胞モデルで、遺伝子治療を行い、その治療効果を解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画通り順調にshRNA発現アデノウィルスベクターを作製した.さらに,GPR87高発現膀胱がん癌細胞株に対して, 作製したshRNA発現アデノウィルスベクターのノックダウン効率の評価した.
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Strategy for Future Research Activity |
実験の計画通りに進めていく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
GPR87遺伝子の解析費用を継続しているため残額が生じた。 引き続き、遺伝子解析を行う。
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