2013 Fiscal Year Research-status Report
膀胱尿路上皮癌細胞の生存・増殖・遊走・浸潤における脂肪組織の役割とその制御機構
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25462485
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
魚住 二郎 佐賀大学, 医学部, 教授 (30223514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 修二 佐賀大学, 医学部, 教授 (80188755)
徳田 雄治 佐賀大学, 医学部, 講師 (90315200)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脂肪組織由来間質線維芽細胞 / 膀胱癌細胞 / 癌間質相互作用 |
Research Abstract |
本年度は、膀胱癌細胞の生存・増殖・浸潤における脂肪組織由来線維芽細胞の影響を検討するため、癌細胞株と脂肪組織由来間質線維芽細胞(ATSCs)との混合培養を行った。癌細胞株は、表在性膀胱癌細胞株(RT4, RT112)と浸潤性膀胱癌細胞株(EJ,HT1376)使用した。線維芽細胞のコントロールとして線維芽細胞株(NIH3T3)を用いて癌細胞株との混合培養を行った。ATSC,3T3をゲル内に包埋し、ゲル上に癌細胞株を播種し、Collagen gel invasion assay systemを用いて相互作用を検討した。HE染色・免疫染色にて比較検討を行った。ATSCsは、表在性膀胱癌細胞株(RT4,RT112)のアポトーシスを促進し、増殖を抑制した。一方、浸潤性膀胱癌細胞株(EJ,HT1376)では増殖を促進し、アポトーシスを抑制した。また、癌の増殖促進の因子であるMAPK pathway中のraf-1,MEK1/2,ERK1/2 の発現を免疫染色で検討した。 ATSCsは、表在性・浸潤性膀胱癌ともにMAPK pathwayの発現を亢進した。表在型、浸潤型それぞれの細胞におけるMAPK pathwayの役割が相反することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた脂肪酸輸送分子、アディポゾーム、酸化ストレス分子、酸化ストレスシグナル、小胞体ストレス分子等の発現まで検討できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、膀胱癌-ATSC相互作用解析モデルを用いて、蛋白、mRNAの抽出を行い、WB、RT-PCRを用いて、蛋白やmRNA レベルでの発現を検討する予定である。
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Research Products
(2 results)