2013 Fiscal Year Research-status Report
in vivoモデルのmiRNA発現解析に基づく前立腺癌浸潤機序の解明
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25462489
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
佐藤 文憲 大分大学, 医学部, 准教授 (30305049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 威雄 大分大学, 医学部, 客員研究員 (40347034)
三股 浩光 大分大学, 医学部, 教授 (60219714)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / invasive front / in vivoモデル / 局所浸潤 |
Research Abstract |
前立腺癌の局所における浸潤機構解明を目的とし、ヒト前立腺癌細胞株であるLNCaP, PC-3およびDU145を用いて、マウスin vivoモデルを作成した。すなはち、各前立腺癌細胞株をMatrigelと混和し1 x 107個の細胞をnude mouse の背部皮下に移植、皮下腫瘍径が10mmの時点で腫瘍を周囲組織と一塊に摘除し、組織は無固定にてOCT compoundに包埋し、凍結保存した。厚さ10μmの連続切片を20枚作成し、後固定後にHE染色にてinvasive front と非浸潤部分、および正常腺組織を同定した。また、他の連続切片をトルイジンブルー染色し、前立腺癌が周囲組織に浸潤した先端部分であるinvasive front と腫瘍の中心部で壊死像を認めない非浸潤部部を同定した。レーザーキャプチャーマイクロダイセクションによってinvasive front と非浸潤部分の選択的な切り出しを12例試行し、microRNA抽出キット(miRNeasy mini kit(Qiagen社)を用いてRNAを抽出した。RNAのQualityが解析に適していることを確認し、現在、microRNA解析を行う前段階にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、マウス前立腺癌モデルの作成と、組織の摘出を終了している。また、RNA抽出も進行しており、Qualityに問題がないことが確認できれば、今後解析に移行可能と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
抽出したRNAのQuality を確認した後にmicro RNAの解析を行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験がおおむね順調に進んだことで、当初予定していた抗体や試薬が少なくて済んだため。 学会発表を予定しているため国内出張費にあてる。
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