2015 Fiscal Year Annual Research Report
リピドミクスと脂質代謝制御を基盤とした加齢による卵の質の低下に対する治療法の開発
Project/Area Number |
25462550
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高橋 俊文 山形大学, 医学部, 講師 (20302292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 周一郎 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (10436230) [Withdrawn]
堤 誠司 山形大学, 医学部, 講師 (50323168)
五十嵐 秀樹 山形大学, 医学部, 助教 (80333970)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 卵の加齢 / 不妊症 / ミトコンドリア / リピドミクス / カルニチン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は研究の最終年であった。昨年度までの研究で、実験に用いる加齢マウスの卵子数の制限から、アシルCoA合成酵素(ALS4)およびCPT-1(CPT1a, CPT1b)のmRNAレベルでの変化を捉えることができなかった。そこで本年度は、これまで我々が「卵の質の低下モデル」として用いてきた排卵後の加齢卵でのアシル合成酵素およびCPT1のmRNAレベルでの変化を定量的PCR法にて検討することにした。その結果、ALS4 mRNAの発現は新鮮卵と比べ加齢卵で有意に低下している実験結果が得られた。また、CTP1bのmRNAレベルについては、新鮮卵と比べ加齢卵で有意に低下している実験結果が得られた。以上の結果から、排卵後の加齢卵では、脂質代謝によるエネルギー供給経路が悪化している可能性が示唆された。
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