2015 Fiscal Year Annual Research Report
強出力集束超音波による胎児治療の安全性の検証および適応拡大
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25462576
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
市塚 清健 昭和大学, 医学部, 准教授 (00338451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 潤一 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (80365775)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 超音波治療 / 胎児治療 / TRAP sequence / 強出力集束超音波 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度および平成26年度の研究においてイメージングプローブを中央に配置し、さらに脱気冷却水循環装置と一体化させた改良型の胎児治療用のHigh-intensty focused ultrasound(HIFU)治療用トランスデューサーを作成した。同治療機器を用い、照射方法は治療用超音波照射中にキャビテーション発生用パルス波、熱効果用定常波、画像可視化のための休止時間をシーケンスしたトリガー照射を行い、ラビット腎臓の葉間動脈、静脈が閉塞することを超音波学的、病理学的に確認し、平成26年度に倫理委員会承認のもとTRAP sequence症例に対してHIFU治療を実施した。2例とも無心体内血流の遮断に成功したが、翌日に再度血流の再開を認めた。平成27年度では検討および研究実施項目①血流が再開通した症例においてHIFU治療後のpump twinの評価、②従来より行われているラジオ波治療を行った場合の、ラジオ波治療についての評価を行った。③平成26年度に改良型HIFU治療器で治療を行った上記2症例において軽度腹壁熱傷および中等度腹壁熱傷を認めたためHIFU照射時の腹壁の温度変化の評価を高感度サーモグラフィーを用いて行った。④熱傷の原因として腹壁表面におけるキャビテーションが一因であると推察されたため、キャビテーションの可視化について検討した。⑤HIFU照射治療を行ったTRAPsequence症例の短期予後について評価した。結果①血流再開後も血流の減弱は維持されpump twinの循環不全や胎内死亡は認められなかった。②ラジオ波治療も通常に比し低エネルギーで治療し得た。③サーモグラフィで腹壁表面温度の評価は可能であった。④高速フレームレート超音波を用いてキャビテーションの可視化が可能であることを確認した。⑤2症例とも治療後pump fetusの予後は良好で正常児を得た。
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Research Products
(6 results)