2013 Fiscal Year Research-status Report
MELF型子宮体癌に対するバイオインフォマティクスを用いた診断・治療法の確立
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25462589
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
馬場 長 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60508240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 郁生 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90192062)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子宮内膜 / マイクロアレイ / 子宮体癌 |
Research Abstract |
本年度は①子宮体癌の発生母地となる子宮内膜における転移抑制シグナルであるメタスチンとGPR54の月経周期に応じた変化について検討、および②子宮体癌91例の免疫組織学染色的検討、さらに③子宮体癌のマイクロアレイ解析を行った。 ①では、子宮内膜間質細胞におけるメタスチンの発現がエストロゲンとプロゲステロンの長期投与により上昇することを明らかにした。子宮体癌では長期にわたる女性ホルモン曝露により発癌が知られているが、このような通常型発癌パターンを示すもので転移が少ないことが分かっており、間質細胞のメタスチン発現が転移を防いでいるものと考えられる。研究成果について第45回日本臨床分子形態学会で発表を行い、優秀演題として表彰を受けた。成果について現在論文投稿中である。 ②については手術切除標本の免疫組織染色を行い、腫瘍浸潤部先端のCD8T細胞の存在および、免疫逃避分子の発現について検討を行った。転移好性の腫瘍群で多くのCD8T細胞の浸潤を認めた。 ③については子宮体癌の各種組織型を含んだマイクロアレイ解析を行った。転移好性の漿液性腺癌に特異的に発現している分子を同定しえた。②と③の成果をまとめ、現在論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の一部として平成25年度中に学会発表や論文投稿に至っており、すでに成果も得られつつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は子宮体癌の転移素地となる分子や環境について研究を行い、一定の成果を得た。今年度以降はMELF型を含めて腫瘍のサブタイプにあわせて、平成25年度に得た研究の機微を活かしてさらに検討を進める予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画で行う予定であったMELF型のマイクロアレイを平成25年度にまだ行っていないため、マイクロアレイ代がまるまる繰り越しになっています。 有意な研究成果を得るためには良質の検体を多数集めて行う必要があるため、今年度から来年度にかけて検体を集める予定にしています。MELF型の検体が集まった時点でマイクロアレイを行う予定です。
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[Journal Article] Utilization of genomic signatures to identify high-efficacy candidate drugs for chemorefractory endometrial cancers.2013
Author(s)
Kharma B, Baba T, Mandai M, Matsumura N, Murphy SK, Kang HS, Yamanoi K, Hamanishi J, Yamaguchi K, Yoshioka Y, Konishi I
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Journal Title
Int J Cancer.
Volume: 133
Pages: 2234-44
DOI
Peer Reviewed
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