2015 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子変異情報をバイオマーカーとした子宮体癌非侵襲的鑑別診断法の開発
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25462595
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中村 圭一郎 岡山大学, 大学病院, 講師 (90359886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楳田 祐三 岡山大学, 大学病院, 助教 (10573735)
須野 学 岡山大学, 医療教育統合開発センター, 准教授 (20621189)
永坂 岳司 岡山大学, 大学病院, 講師 (30452569)
平松 祐司 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80218817)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子宮体癌 / LS / MSI / MMR / Epigenetic |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、我が国において子宮体癌罹患数は増加の一途をたどっており、この10年で約2倍に増加し、それに伴い、死亡数も著しい増加を示している。進行癌や組織型(Type II)が予後に大きく関与していることはわかっているが、しかしながら発癌のリスクとしては排卵障害によるプロゲステロン効果の喪失,プロゲステロン非存在下での脂肪組織のエストロゲン合成によるエストロゲン暴露、インスリン抵抗性による高インスリン血症などエストロゲン高発現が発癌に関与している以外は発症や予後不良因子などの機序解明までには至っておらず、今回、子宮体癌患者の分子生物学的研究に着目し、検討した。現在まで子宮体癌は大腸癌と同じように家族性遺伝子変異のリンチ症候群(LS)が、生殖細胞のDNAミスマッチ修復(MMR)タンパクをコードする遺伝子の生殖細胞変異が原因で発症する遺伝性疾患であることが知られている。LSを検出する指標としてマイクロサテライト不安定性(microsatellite instability; MSI)検査があるが、子宮体癌においてLSのスクリーニングとして一般的には行われていないのが現状であり、本研究では子宮体癌におけるMMR deficiency およびMSIの頻度・相関とその臨床病理学的特徴を明らかにし、LSのスクリーニングの一助とすることであることを目的に研究を行った。またEpigeneticな研究も行っており、子宮体癌の新規診断学確立を行う研究を進めている。
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Research Products
(4 results)