2015 Fiscal Year Annual Research Report
癌抑制型microRNAを用いた子宮体癌治療~抗癌剤感受性増強とExocure~
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25462608
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
阪埜 浩司 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70265875)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子宮体癌 / miR-34b |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】我々は、子宮体癌においてエピジェネティックに発現抑制されている癌抑制型microRNAとしてmiR-34bを同定し、子宮体癌細胞に対する増殖抑制効果を示した。本年度は子宮体癌への治療応用を目指し、新たな治療概念である”Exocure”としてのmiRNA創薬の可能性を検討した。 【方法】近年、癌細胞でのmiRNAの発現のみならず癌細胞をとりまく周囲の正常細胞のmiRNAの発現も注目されている。正常細胞から発現されるmiRNAはエクソソームにつつまれ分泌され、癌細胞に伝播すると考えられている。細胞内で過剰発現させたmicroRNAはエクソソーム中にも多く含まれることから、子宮体癌細胞株HEC-1Bにレンチウィルスベクターを用いてmiR-34bを過剰発現させた。培養上清からエクソソーム分画を濃縮し、未処理のHEC-1B, Ishikawa, HHUA株の培養上清に添加した。エクソソーム添加前後の細胞増殖能の変化および遺伝子発現の変化を検討した。 【結果】HEC-1B細胞へのベクター導入は成功したものの、miR-34b過剰発現により細胞増殖能が著しく低下した。そのため、その後の解析に必要なエクソソーム分画の濃縮が行えなかった。
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[Journal Article] Metformin: A candidate for the treatment of gynecological tumors based on drug repositioning.2016
Author(s)
Irie H, Banno K, Yanokura M, Iida M, Adachi M, Nakamura K, Umene K, Nogami Y, Masuda K, Kobayashi Y, Tominaga E, Aoki D.
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Journal Title
Oncol Lett.
Volume: 11
Pages: 1287-1293
Peer Reviewed / Open Access