2015 Fiscal Year Research-status Report
慢性中耳炎におけるインフラマソームおよびToll様受容体を介した炎症病態の解明
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25462642
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
假谷 伸 岡山大学, 大学病院, 講師 (10274226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 光博 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (60304359)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中耳炎 / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
インフラマソームは複数のタンパク質からなるタンパク複合体で、細胞質内の異物(病原微生物成分や尿酸結晶など)を細胞内受容体を介して宿主細胞に対するdanger signalとして認識し、シグナル伝達分子apoptosis-associated speck-like protein containing a CARD(ASC)を介して、非活性型のカスパーゼ-1を活性型のカスパーゼ-1にし、カスパーゼ-1はpro-インターロイキン-1βやpro-インターロイキン-18を炎症性サイトカインとして実際に働く活性型インターロイキン-1βや活性型インターロイキン-18にし、炎症反応の誘導や進展に重要な役割を果たしている。 中耳炎の主要な起炎菌であるグラム陰性菌がもつ炎症惹起物質であるエンドトキシンをマウスの中耳に投与したところ、インフラマソームを形成する各種タンパク質の有意な誘導を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画にそって、順調に研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、中耳炎における炎症病態をトール様受容体やインフラマソームの機能解析を通じて明らかにする。
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Causes of Carryover |
研究を効率的、効果的に進めた結果、試薬購入費などの直接経費を節約することができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
トール様受容体やインフラマソームを起点とした炎症シグナル伝達系についてさらに研究を進める。
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