2015 Fiscal Year Annual Research Report
感音難聴における時間分解能の測定機器の開発と、時間分解能エンハンス補聴器の開発
Project/Area Number |
25462652
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡本 康秀 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10317224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入野 俊夫 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20346331)
神崎 晶 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50286556)
貫野 彩子 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20445331)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 時間分解能 / 周波数選択性 / 補聴器 / 感音難聴 / 音声エンハンス処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
時間分解能劣化に対する音声エンハンス処理の開発を行った。 音声中の母音の聞き取りに対して、周波数毎のエンハンスが効果を示していたが、子音に対しては十分ではなかった。この理由は、子音の音声信号の短時間の変化にゲインを持って追随し、また時間的音声波形にコントラストをつけることが難しいことが考えられる。実際この時間変化に追随するエンハンス処理は、現在の補聴器処理能力以上の負荷がかかるため、リアルタイムに増幅することは今日までの技術では現時点では難しいが、音声中のエンベロープに対して、音声の開始における音声信号の立ち上がり早くし、さらに振幅値として10倍程度にする音声エンハンス処理を開発し、ANに対しての聞き取り向上が見られた。さらにハード面での進歩が待たれるが搭載可能な状況である。
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Research Products
(6 results)